[運用]
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■オフライン状態でのP2Vの実行(移行元のOSがWindows 2000 Server)
移行元サーバのOSがWindows 2000 Serverの場合は、オフライン移行のみが実行可能である。オフライン移行では、移行元サーバのシステム領域をコピーするために、Windows PE(Windowsプレインストール環境)によるネットワーク・ブートが実行される。よって、移行元サーバのネットワーク・インターフェイス・カードがネットワーク・ブートに対応している必要がある点に注意していただきたい。
Windows 2000 ServerのP2Vの手順は、大まかな流れとしては、Windows Server 2003の場合と違いはない。よって、以下では相違点のみを説明する。
移行元サーバの状態 |
今回の環境は、Xeon 3.8GHz×2、2Gbytesメモリ、72Gbytesハードディスクの物理マシン上でWindows 2000 Server SP4が稼働している環境を移行元サーバとした |
- SCVMM管理者コンソールを起動し、[物理サーバーの変換メニュー]を選択する
- [物理サーバー変換(P2V)]ウィザードに従って、ソースの選択、移行後の仮想マシン名の入力、システム情報のスキャンを順に実施する
ボリューム構成 |
注意マークが表示されているように、ここではオフライン変換しか選択できない。 |
オフライン変換オプション |
ネットワーク・ブートの際には固定IPアドレスを割り振ることもできるが、DHCPサーバが存在する場合にはIPアドレスを自動取得にしておくと勝手に割り振ってくれる。 |
- [物理サーバー変換(P2V)]ウィザードに従って、VM構成、ホストの選択、パスの選択、ネットワークの選択、追加のプロパティを設定し、変換情報で問題が検出されなければ、P2Vを開始する
ジョブ - P2V実行時 |
移行元サーバのシステム・ディスク(C:ドライブ)をコピーしている。 |
移行元サーバ - P2V実行中 |
移行元サーバのシステム・ディスク(C:ドライブ)をコピーするため、Windows PEによるネットワーク・ブートで移行元サーバを起動し、LAN経由で移行先サーバへコピーを実行している。 |
仮想マシンのデバイス・マネージャ |
P2V実行後の仮想マシンのデバイス・マネージャ。P2V作業の中で統合サービスも導入されているのが確認できる。 |
INDEX | ||
[連載] Hyper-V実践サーバ統合術 | ||
第3回 Hyper-Vによる実践サーバ統合 | ||
1.Hyper-VによるP2V/V2V | ||
2.オンライン状態でのP2Vの手順 | ||
3.オフライン状態でのP2Vの手順 | ||
4.V2Vの手順 | ||
運用 |
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