特集 インターネット「常時」接続計画第5回 DNSサーバのセキュリティ設定3.RRASを使ったパケット・フィルタリング(2)デジタルアドバンテージ |
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新規ルールの追加
パケット・フィルタのルールは、IPアドレスやプロトコル、ポート番号などに応じて、1つずつ定義する。デフォルトではすべてのパケットが受信可能になっているので、今回はDNS関連のパケットだけを通すように設定を行う。
入力フィルタの設定画面 | ||||||
デフォルトでは何もルールが定義されていないので、すべてのパケットが受信可能になっている。 | ||||||
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フィルタ・ルールでは発信元や宛先のIPアドレスなどを指定する必要がある。しかしDNSサーバでは、DNSの問い合わせを行うクライアントは不定なので、宛先のアドレスしか限定することはできない。以下では例として、DNSクライアントからDNSサーバへの問い合わせパケットを許可するルールを示しておく。このようにして、先の表に挙げたルールをすべて追加していただきたい。
DNSクライアントからの問い合わせパケットの許可ルールの例 | |||||||||||||||||||||
DNSクライアントからDNSサーバへの問い合わせには、UDPの(宛先)ポート番号53番のパケットが使われる。送信元IPアドレスは特定できないので、ここでは指定していない。 | |||||||||||||||||||||
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デフォルトではすべてのパケットを受け取る設定になっているはずなので、以下のように「下の条件に一致するパケットを除いたすべてのパケット破棄する」を選択しておく。
入力フィルタの設定 | ||||||
デフォルトではすべてのパケットの受信を許可するという状態になっているが、1つでもルールを定義すると、デフォルト・ルールを変更できるようになる。「すべてのパケットを破棄する」を選択しておく。 | ||||||
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すべてのフィルタの定義が完了すると、以下のような画面になっているはずである。全部で6つのルールが定義されているが、最初の2つはpingコマンドの送受信用、次の2つはDNSの問い合わせパケットの送受信用、最後の2つはDNSのゾーン転送用(および外部へのTCP通信用)である。いずれも通信相手のIPアドレスは限定せず、必要ならば上位のDNSサーバ側で制限をかけることにしている。
設定が完了したフィルタ設定 | |||
先の表に挙げたすべてのルールを定義すると、このようになっているはずである。 | |||
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netshコマンドを使ったルールの設定
RRASを管理するには、以上のようなGUIツールだけではなく、netshというコマンドラインで使用するツールも用意されている。フィルタの設定ぐらいならば、こちらの方が簡単かもしれない。
netshは、基本的にはユーザーがインタラクティブに使用するツールであるが、あらかじめコマンド群を記述したファイルを用意しておいて、それを読み込ませるという使い方もできる。今回のフィルタの設定ならば、次のようなファイルを用意しておけばよい。
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netshに与えるコマンド・ファイルの例 | |
このようなコマンドを記述したテキスト・ファイルを用意しておき、netshコマンドにリダイレクトして与えると、設定を一気に済ませることができる。先頭が「#」となっている行はコメント行なので、説明などを書いておくとよい。このファイルを例えば「filter.cnf」などという名前で保存しておき(このファイルをダウンロードするには 【ここ】 をクリックして、filter.cnf という名前で新規保存してください)、「netsh < filter.cnf」として実行すればよい。ただしインターフェイスの名前や、IPアドレス、ネットマスクの設定などはそれぞれの環境に合わせて変更しておくこと。 |
行が長いので折り返しが多く、見づらいかもしれないが、内容的にはそれぞれのフィルタの定義を行っているだけである。このコマンド・ファイルを例えば filter.cnf という名前で保存しておき、次のようにして実行すればよい。
netsh < filter.cnf |
操作が完了したら、GUIの「ルーティングとリモート アクセス」管理ツールを使ってその設定を確認していただきたい。
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次回はいよいよDNSサーバの管理ツールを使って、実際にゾーンの定義を行うことにする。
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[特集]インターネット「常時」接続計画 | ||
第5回 DNSサーバのセキュリティ設定 | ||
1.基本ネットワーク・サービスのセキュリティ対策 | ||
2.RRASを使ったパケット・フィルタリング(1) | ||
3.RRASを使ったパケット・フィルタリング(2) | ||
インターネット「常時」接続計画 |
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