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Internet 8/9のセットアップ・ウィザードを表示しないようにする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2010/07/29
対象ソフトウェア
Internet Explorer 8
Internet Explorer 9
Internet Explorer 8/9では、最初に起動した際に検索プロバイダやアクセラレータの選択を行うためのセットアップ・ウィザードが起動する。
[後で確認する]ボタンを押しても、翌日になると、またウィザードが起動してしまい面倒である。
グループ・ポリシーを設定することで、このウィザードを表示しないようにできる。

解説

 Internet Explorer(IE) 8/9では、最初に起動した際におすすめサイト機能、検索プロバイダやアクセラレータの選択といった初期設定を行うためのセットアップ・ウィザードが起動する。この設定は行わなくても実用上困ることはない。実際、[後で確認する]ボタンを押し、設定をスキップしても何ら不都合は生じない。設定が面倒なので、[後で確認する]ボタンを押している人も多いのではないだろうか。

IE 8のセットアップ・ウィザード
IE 8を最初に起動した際に、初期設定を行うためのこのセットアップ・ウィザードが起動する。
[後で確認する]ボタンを押すと、設定を一時スキップできる。

 ところが、このウィザードには[起動時にこの画面を表示しないようにする]といったチェックがなく、[後で確認する]ボタンを押しても、24時間以降にIEを実行するとウィザードが再び起動されてしまう。もちろん、このウィザードを最後まで実行すれば、ウィザードが起動しなくなるが、急いでいるときや複数台のPCをセットアップするような際は非常に面倒な作業となる。

 本TIPSでは、このウィザードを表示しないように設定する方法を紹介する。この設定をWindows 7(IE 8)で行っておけば、IE 9をインストールした際でもウィザードは表示されないので便利だ。

  操作方法

■グループ・ポリシーで設定する方法

 Windows Vista Business/Enterprise/Ultimate、Windows 7 Professional/Enterprise/Ultimate、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2ならば、グループ・ポリシーでウィザードを表示しないように設定可能だ。マシンごとに設定するのであればローカル・グループ・ポリシーで、全社的に設定を行うのであればActive Directoryのグループ・ポリシーで設定する。ここではローカル・グループ・ポリシーで設定する方法を紹介する。

 [スタート]メニューの[プログラムとファイルの検索]入力ボックスに「gpedit.msc」と入力し、[Enter]キーを押して、グループ・ポリシー・エディタを起動する。グループ・ポリシー・エディタの左ペインのツリーで[ユーザーの構成]−[管理用テンプレート]−[Internet Explorer]を選択し、右ペインで[最初の実行時のカスタマイズの設定を実行できないようにする]をダブルクリックして開く。

グループ・ポリシー・エディタの画面
左ペインのツリーで[ユーザーの構成]−[管理用テンプレート]−[Internet Explorer]を選択し、右ペインで[最初の実行時のカスタマイズの設定を実行できないようにする]をダブルクリックして開く。
左ペインで[Internet Explorer]を選択する。
右ペインで[最初の実行時のカスタマイズの設定を実行できないようにする]を探して、ダブルクリックで開く。

 [最初の実行時のカスタマイズの設定を実行できないようにする]ダイアログが開くので、ここで[有効]を選択し、[オプション]で[ホームページに直接移動する][[IEへようこそ]ページに直接移動する]のどちらかを選択する。[ホームページに直接移動する]を選択しておくと、セットアップ・ウィザードをスキップして、ユーザーのホームページ(デフォルトではMSN Japanのページ)に直接移動するようになる。[[IEへようこそ]ページに直接移動する]を選択すると、セットアップ・ウィザードをスキップして、ユーザーのホームページを開いたうえに、[Internet Explorer 8へようこそ]ページを新しいタブで開き、そこに移動する。

IEのセットアップ・ウィザードを表示しないようにする設定
[最初の実行時のカスタマイズの設定を実行できないようにする]ポリシーを[有効]にすることで、IEの最初の実行時にセットアップ・ウィザードが表示されるのを回避できる。
ここで[有効]を選択する。
[ホームページに直接移動する]を選択しておく。

■レジストリで設定する方法

 Windows 7 Startar/Home Premiumなどのようにドメイン参加機能をサポートしていないエディションでは、グループ・ポリシーによる設定が行えない。このような場合は、該当するレジストリを直接編集することで設定できる。

[注意]

レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ・エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで設定を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。

 以下のレジストリを「1」または「2」に設定すれば、IEの最初の実行時にセットアップ・ウィザードが表示されるのを回避できる。キーや名前が存在しない場合は、新たに作成すること。

項目 内容
キー HKEY_CURRENT_USER の Software\Policies\Microsoft\Internet Explorer\Main
値の名前 DisableFirstRunCustomize
種類 REG_DWORD
値のデータ 1 (ホームページに直接移動する)
2 ([IEへようこそ]ページに直接移動する)

IEのセットアップ・ウィザードを表示しないようにするレジストリ設定

 HKEY_CURRENT_USERキーの下なので、ユーザーごとに設定が必要になる点に注意が必要だ。このレジストリ・キーを作成したら、エクスポートしておき、別のログイン名でログインしたような場合には、レジストリをインポートすると楽だろう。なお、このレジストリ・キーを削除するか、または「0」にすれば、最後まで設定が完了していない場合にはセットアップ・ウィザードが表示されるようになる。End of Article

「Windows TIPS」


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