[Network] | |||||||||||
共有フォルダの自動検索をオフにする
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解説 |
従来のWindows 2000で、ネットワーク上の共有フォルダや共有プリンタにアクセスするには、基本的に次のような手順を踏む必要があった。
- [マイ ネットワーク]の[近くのコンピュータ]から、ネットワーク内で共有資源を公開しているコンピュータ一覧を表示する。
- その中からアクセスしたいコンピュータをクリックし、そのコンピュータが公開している共有資源一覧を表示する。
- 目的のネットワーク資源を選択する。
Windows 2000では、いずれかの共有フォルダ内にあるファイルをアプリケーションなどでオープンすると、その時点で、そのファイルを含む共有フォルダへのショートカットが[マイ ネットワーク]内に自動的に作成されるようになっている(共有フォルダの内容を一覧表示しただけではショートカットは作成されない。ショートカットは、いずれかのファイルをオープンしたときに作成される)。従って一度アクセスを実行すれば、以後は[マイ ネットワーク]のショートカットから目的の資源に素早くアクセスできるようになる。
とはいえこの方法でも、一度は上記の手順に従って資源を検索しなければならないので、どのコンピュータがどのような資源を公開しているのかを知らないときには、資源名が分かっているなら検索するか、さもなければネットワーク・コンピュータの資源を片っ端から調べる必要があるだろう。
共有資源の自動検索機能が追加されたWindows XP
これに対しWindows XPでは、ネットワーク上に存在する共有資源(共有フォルダや共有プリンタ)を定期的に検索し、[マイ ネットワーク]にそれらのショートカット・アイコンを自動的に一覧表示するように変更された。つまり能動的に資源を調べなくても、Windows XPをネットワークに接続して[マイ ネットワーク]を表示すれば、利用可能な共有資源を一望にできるというわけだ。ただしこれが有効なのは、ドメインに参加していないワークグループ・ネットワーク構成のWindows XPだけである。ドメインに参加しているWindows XP Professionalでは、Windows 2000同様、アプリケーションからアクセスした共有資源のショートカットのみが[マイ コンピュータ]に追加される。
以下は、筆者が所属するネットワークにワークグループ・ネットワーク構成のWindows XP Professionalを接続し、[マイ ネットワーク]を表示したところである。何もしなくても、このようにネットワーク上に存在する共有資源が一覧表示される。この際には、自身が所属するワークググループの資源だけでなく、ネットワーク的に参照可能な他のワークグループの資源や、ドメイン・ネットワークの資源もすべて一覧表示されるようになっている(ただし、ドメイン・コントローラで認証可能な正しいユーザー名/パスワードを指定しないかぎり、ドメインの共有資源にはアクセスできない)。
共有資源のアイコンで埋め尽くされたWindows XPの[マイ ネットワーク]フォルダ | |||
Windows XPのエクスプローラでは、ネットワークを定期的に自動検索し、存在する共有資源を[マイ ネットワーク]に一覧する機能が追加され、デフォルトで有効になっている(ただし自動検索が有効なのはドメインに参加していない場合のみ)。このためネットワークに接続するだけで、[マイ ネットワーク]には使用可能な共有資源が一覧表示される。小規模なネットワークでは便利な機能だが、多数の共有資源が存在する環境では、このようにアイコンだらけになってしまい、ありがた迷惑だ。 | |||
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小規模なワークグループ・ネットワークには便利な機能だろうが、多数の共有資源が存在する場合には、上の画面のように不要な資源が大量にリストアップされてしまい、かえって使いにくくなってしまう。
操作方法 |
エクスプローラのオプションを変更する
この共有資源の自動検索をオフにするには、エクスプローラの[ツール]−[フォルダ オプション]を実行し、表示される[フォルダ オプション]ダイアログの[表示]タブ−[詳細設定]にある[ネットワークのフォルダとプリンタを自動的に検索する]チェック・ボックスをオフにする(デフォルトではこれがオンになっている)。
エクスプローラの[フォルダ オプション]ダイアログ−[表示]タブ | |||
エクスプローラのオプション設定用ダイアログで設定を行う。 | |||
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以上で設定は完了である。これ以後は共有資源の自動検索は実行されなくなるが、すでに検索されたアイコンは消去されないので、手作業で消去する必要がある。
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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