[System Environments] | ||||||||||||||
安全性の高いランダムなパスワードを生成し、パスワードを変更する
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解説 |
より安全性の高い情報セキュリティが求められているのはここであらためて述べるまでもない。しかし現実には、10年以上前と何も変わらない、ユーザーIDとパスワード文字列の合致を検査するという方法によって、ユーザーを識別しているネットワークが圧倒的だろう。もちろん、これでもある程度の安全性を確保することは可能だが、肝心のパスワード文字列は、ユーザーが自由に変更できる場合が多く、セキュリティ意識の低いユーザーがいると、住所や生年月日、会社名、タレントの名前など、簡単に類推できるような文字列をパスワードに割り当て、クラッカーに簡単にパスワードを見破られてしまう場合もあるようだ。
一般にパスワード文字列は、英文字の大文字・小文字や数字、記号などを混ぜて、できるだけ類推しにくい文字列とし、かつできることなら、定期的にパスワード文字列を変更するのが安全である。要するに、当てずっぽうでパスワード文字列を決めて変更すればよいわけだが、これが意外に難しい。読者がユーザー・アカウントを作成できる立場の管理者なら、新規に作成したユーザーに付ける最初のパスワードをどうするか、苦労した経験があるかもしれない。
読者が管理者で、管理しているユーザーのパスワードを安全性の高いランダムな文字列に変更したい場合には、次のようにすれば、パスワード文字列の生成と変更を行うことが可能である。
操作方法 |
net userコマンドの/randomオプションを使用する
特定ユーザーのパスワードとして、ランダムな文字列を生成し、パスワード文字列を生成したものに変更するには、コマンドラインから利用できる「net user」コマンドの「/random」オプションを使う。この「/random」は、どうやら隠しオプションのようで、「net user /?」などとしてもヘルプ・メッセージは表示されない。
まず、ローカル・ユーザー・アカウントのパスワードを変更するコマンドの構文は次のとおり。
net user ユーザー名 /random |
ただしコマンドを実行するには、ローカル・コンピュータに対する管理者権限(Administrator権限)が必要である。
一方、ドメイン・ユーザーIDのパスワードを変更する場合には、さらに「/domain」オプションを追加する。
net user ユーザー名 /domain /random |
同じくドメイン・ユーザーIDのパスワードを変更するには、ドメインの管理者権限が必要である。
それでは、具体的にコマンドを実行してみよう。まずは「testuser01」という名前のローカル・ユーザーIDのパスワードを変更してみる。
C:\>net user testuser01 /random |
今回生成されたパスワードは「ET78Kb#f」である。以上で、testuser01ユーザーのパスワードは「ET78Kb#f」に変更されている。これ以後testuser01がログオンするには、新しいパスワードを入力する必要があるので、生成されたパスワードを忘れないように注意する。
次に、同名のドメイン・ユーザーIDのパスワードを変更してみる。
C:\>net user testuser01 /domain /random |
今回生成されたパスワードは「nr1_ABD#」である。
生成されたランダムなパスワードを暗記するのは難しいので、どこかにメモをとっておく必要があるだろう。しかしこれなら、類推されにくいパスワードを考えるのがおっくうだったという人も、簡単にパスワードを変更できるだろう。
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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