[Network] | |||||||||||||||||
LMHOSTSのエントリ・キャッシュ・サイズを拡張する
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解説 |
Windowsネットワークにおける名前解決の手段(コンピュータ名から対応するIPアドレスを割り出す方法)の1つとしてLMHOSTSファイルがある。LMHOSTSは、コンピュータ名(NetBIOS名)と対応するIPアドレスを記述したもので、これをローカル・ディスクに保存して名前解決用に利用する。LMHOSTSファイルの詳細については、以下のWindows TIPS記事、マイクロソフト技術情報を参照されたい。
このLMHOSTSファイルでは、TCP/IPネットワーク・サブシステムの初期化時に、#PREキーワードを指定することで、指定したエントリをNetBIOS名前キャッシュにロードさせることができる。Windowsネットワークにおける名前解決では、このNetBIOS名前キャッシュが最初に検索されるので、ここにエントリが存在すれば、素早く名前解決が行われる。このNetBIOS名前キャッシュで解決しない場合、WindowsシステムはWINSサーバへの問い合わせやNetBIOSブロードキャストを使用した問い合わせを実施する(実際の解決順序はノード・タイプによって異なる)。これらはネットワークに対する問い合わせであり、相応の時間がかかる。従って頻繁に名前解決が必要になるサーバなどは、できるだけNetBIOS名前キャッシュにエントリをロードしておくと処理速度を向上できる。
前述したとおり、NetBIOS名前キャッシュにエントリをロードしたければ、LMHOSTSファイルでエントリに#PREキーワードを指定すればよい(LMHOSTSファイルのキーワードは必ず大文字で指定する。詳細は「Caution:LMHOSTSファイルのキーワードはすべて大文字で記述する」を参照)。しかしデフォルトの状態では、LMHOSTSのエントリ・キャッシュは100個しか用意されておらず、100エントリ以上をキャッシュすることはできない。100エントリもあれば通常は足りるはずだが、100エントリで足りなければ、レジストリを一部変更することでエントリ数を増やすことができる。
操作方法 |
[注意] |
レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで設定を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。 |
これにはレジストリ・エディタ(regedit)を起動し、以下のキーの値に希望のエントリ数を指定する(キーが存在しなければ作成する)。
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services \NetBT\Parameters\MaxPreload
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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