[System Environment] | ||||||||||||
障害調査用のメモリ・ダンプを無効にする
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解説 |
Windows OSには、システム内部に致命的な障害が発生した場合に、メモリの内容をファイルに保存しておく機能がある。いわゆる「ブルー・スクリーン」が表示されるような致命的な障害が発生した場合に、すぐにシステムを停止・再起動させるのではなく、障害発生時のメモリの内容をファイルに出力しておいてから、再起動させるのである。
このメモリ・ダンプ機能は、障害発生時の状態を後で調査し、原因を特定したり、対策を立てたりするために利用される。だが、この調査作業は一般のユーザーが簡単に行えるようなものではなく、(OSカーネルやデバイス・ドライバのソース・コードを持っている)開発者が専用のデバッガを使って初めて実施できるものである。マイクロソフトやSIベンダによる(有償の)サポートを受ける場合に、このダンプ・ファイルが必要となる場合もあるが、そうでなければ不要なファイルである。設定にもよるが、このダンプ・ファイルは最大では物理メモリと同じサイズまで書き込まれることがあり(ただし最大ファイル・サイズは2Gbytesまで)、無駄にディスク領域を占有するだけでなく(ダンプ・ファイルが作成されたことを知らないと、ずっとそのまま残っている)、ダンプ時の書き込みに時間がかかるというデメリットもある。
このように、一般ユーザーにとってはあまりメリットがないので、障害発生時にもメモリ・ダンプ・ファイルを作成しないようにしておいても問題はない。マイクロソフトやベンダなどから要求されない限り、必要ないものと考えてもよいだろう。出力されたダンプ・ファイルの内容を簡単に知るには、サポート・ツールに含まれているdumpchk.exeコマンドが利用できる。
なおメモリ・ダンプが採取されるのは、カーネル内部のコンポーネントやデバイス・ドライバなどに障害が発生した場合だけである。ハードウェアがいきなりリセットされたり、ハングアップしてしまうような障害の場合には、当然のことながらメモリ・ダンプ・ファイルは作成されない。またこのメモリ・ダンプは、Windows OSのシステム(カーネル)内部で発生した障害の調査のために利用されるものであり、ユーザー・アプリケーションが障害を起こしてもメモリ・ダンプは記録されない。
操作方法 |
障害発生時にダンプ・ファイルを作成するかどうかは、次の画面で設定する。[マイ コンピュータ]アイコンを右クリックしてポップアップ・メニューから[プロパティ]を選択する。すると[システムのプロパティ]ダイアログが表示されるので、[詳細](もしくは[詳細設定])タブを選択して、[起動と回復](もしくは[起動と回復]グループにある[設定])ボタンをクリックする。
障害発生時のメモリ・ダンプの設定 | ||||||||||||
このダイアログでは障害発生時に作成するメモリ・ダンプ・ファイルの種類を設定する。 | ||||||||||||
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メモリ・ダンプ・ファイルの指定には以下の4つのパターンがある。メモリ・ダンプが不要なら「(なし)」にしておけばよいが、最低限の情報だけでも残したければ、最小メモリ・ダンプにしておけばよいだろう。これ以上の情報は、一般ユーザーにとってはまず不要である。
ファイルの種類 | 意味 |
(なし) | メモリ・ダンプを一切取得しない。障害の調査を行うつもりがなければこれでよい |
最小メモリ・ダンプ | 1回のダンプにつき(約)64Kbytesだけ記録する。非常に限られた情報しか得られないが、これでも十分だ(デフォルト) |
カーネル・メモリ・ダンプ | 物理メモリのうち、OSカーネルに関する部分のメモリの内容をダンプする。カーネル内部のデータ構造などを解析するために利用する。ダンプ・ファイルのサイズは、物理メモリの数分の1から、最大では物理メモリと同じサイズぐらいまでになる可能性がある。なおこのオプションを選択するには、ページ・ファイルのサイズを物理メモリと同じかそれ以上に設定しておく必要がある |
完全メモリ・ダンプ | 物理メモリの内容をすべてファイルにダンプする。カーネル内部のデータ構造などを解析するだけでなく、メモリ上にロードされているユーザー・アプリケーションの情報も同時に記録されるので、解析作業の助けになる可能性がある。このオプションを選択するには、ページ・ファイルのサイズを物理メモリと同じかそれ以上に設定しておく必要がある |
メモリ・ダンプの種類 |
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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