[System Environment] | ||||||||||||
LPR(LPD)プロトコルでプリンタを公開する
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解説 |
ネットワーク・プリンタへ接続するプロトコルとして、Windows OSでは、Windowsファイル共有プロトコル(SMBプロトコル。「\\server\printer」などのUNC形式で接続する)やAppleTalk、DLCプロトコルなどが利用される。これ以外に、UNIX/Linux、メインフレームなどのOSでは、LPR(Line Printer Daemon)プロトコルもよく利用されている。LPRは、プリンタにデータを送信するためのプロトコルであり、RFC1179で定義されている(LPRで接続される側、つまりサーバ側を指して、LPDプロトコルと呼ぶこともあるが、両者は同じである)。
Windows OSの標準状態では、LPRプロトコルのクライアント側(LPDに接続する側)の機能は利用できるが、サーバとして動作させる機能(LPD機能)は利用できない。LPDプロトコルをサポートしたプリント・サーバとして利用するためには、管理者があらかじめ設定しておく必要がある。本TIPSでは、この方法について解説する。
なお、LPRプロトコルを使って、外部のネットワーク・プリンタに接続する方法(LPRポート・モニタ)を使う方法については、TIPS「LPRプロトコルでプリンタへ接続する」を参照していただきたい。
操作方法 |
手順1――「UNIX用印刷サービス」を追加インストールする
LPD機能(LPRプロトコルを受け付ける機能)を有効にするには、「UNIX用印刷サービス」という追加コンポーネントをインストールする。このためには、[コントロール パネル]の[プログラムの追加と削除]を起動し、[Windows コンポーネントの追加と削除]を実行する。するとWindowsコンポーネント・ウィザードが起動するので、[そのほかのネットワーク ファイルと印刷サービス]を選択して[詳細]ボタンをクリックし、その中にある[UNIX 用印刷サービス]のチェック・ボックスをオンする。
LPD機能の追加 | |||
LPD機能(LPRプロトコルのサーバとして動作する機能)を有効にするには、UNIX用印刷サービス・コンポーネントをインストールする。 | |||
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手順2――ファイアウォールでLPDを有効にする
LPDのサーバとして利用するためには、LPRクライアントからの要求を受け付けるように、ファイアウォールの設定を変更しておく(ファイアウォールを利用している場合)。LPR(LPD)プロトコルのポート番号はTCPの515番なので、ファイアウォールの例外設定にこれを新規追加する。
LPDプロトコルを通すためのファイアウォール設定 | ||||||||||||
LPD(LPR)ではTCPの515番を利用しているので、この着信を受け付けるようにファイアウォールを設定する。これはWindows XP SP2のファイアウォールでの設定例。 | ||||||||||||
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プリンタの公開
LPDプロトコルで公開するプリンタは、プリンタのプロパティ設定で「公開」と設定しておく必要がある。またLPRプロトコルではプリンタを名前で参照するが、そのために利用される名前は、この共有名となるので、適切な名前を付けておく。こんためには[コントロール パネル]の[プリンタとFAX]で公開したいプリンタの[プロパティ]を表示させ、[共有]タブで共有名を設定する。空白文字を含まない共有名にしておく(空白文字が含まれていると、後でlprコマンドなどで指定するのが面倒になるし、クライアントによっては動作しない可能性がある)。
プリンタを公開する | |||||||||
LPRで接続するためには、プリンタに名前を付けて公開しておく必要がある。「ローカル」に接続されているプリンタのみ公開できる(別のサーバ、例えば\\server\printerをローカルの[プリンタとFAX]へインポートし、されをさらに別の名前で再公開するといったことはできない)。 | |||||||||
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LPDの動作を確認する
LPDのサーバとして動作しているかは、まずはnetstat -anコマンドで確認できる。これを実行して、TCPの515番ポートでリッスンしていることを確認する。もし何らかの理由でリッスンしていなければ、「TCP/IP Print Server」サービスが開始されているか、サービスの起動方法が[自動]になっているかどうかなどを確認する。
C:\>netstat -an |
LPDサーバの印刷スプールの状態をモニタするには、Windows OSに標準で含まれているlpqコマンドが利用できる(これは[UNIX用印刷サービス]コンポーネントの有無にかかわらず利用できる)。リモートのコンピュータから、「lpq -S サーバ -P プリンタ」を実行してみる(プリンタ名は大文字/小文字の違いは無視される)。
C:\>lpq -S 192.168.2.125 -P pm-800c …スプールの状態のチェック |
このように状態が表示されれば成功である。「Error: specified printer does not exist」といったメッセージが表示されるなら、サーバ名やプリンタ名などが間違っている可能性がある。プリンタ名の一覧はlprやlpqコマンドでは取得できないので、「net view \\サーバ名」などを実行して確認するとよい。
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Windows TIPS:LPRプロトコルでプリンタへ接続する | ||
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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