ファット・クライアント (fat client)
最終更新日: 2005/03/09
クライアント側となるコンピュータで多くの処理を実行するアプリケーション・スタイル。
伝統的なクライアント/サーバ型コンピューティングでは、サーバにデータベースを置き、クライアント側のコンピュータにユーザー・インターフェイスやアプリケーションの処理(ビジネス・ロジックの処理)を担わせるのが一般的だった。しかしこの方法では、アプリケーション用のコードが各クライアントにインストールされるため、プログラムの更新が容易でなく、バージョン管理に多大なコストがかかるという問題があった。
こうした従来型のクライアント/サーバ型コンピューティングの問題点を解消する方法の1つとして、データベースとビジネス・ロジック処理の双方をサーバ側で実行し、各クライアントからはWebブラウザでサーバにアクセス可能とするWebアプリケーションが普及した。
“fat client”の“fat”は「太っている」という意味で、「旧世代のアプリケーション・モデル」であることを揶揄する意味が含まれている場合がある。
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