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フォールバック機能 (fall back)

【フォールバック・キノウ】

最終更新日: 1999/09/20

 回線状態が悪いときでも、回線を切断してしまうのではなく、通信速度を自動的に低下させて、通信自体は続行できるようにする機能。モデムなどの通信機器に組み込まれている。

 現在一般に市販されている高速モデム(64kbpsなど)では、電話回線のバンド幅をいっぱいに使って高速通信を行えるようにしている。しかし高速通信を行おうとすればするほど、微妙な変調結果を識別する必要があり、回線状態の影響を受けやすくなる。具体的には、ノイズやレベル変動、伝送遅延などによって回線状態が悪化すると、情報を正しく受信できなくなってしまう。

 このようなちょっとした回線状態の変化で、いちいち回線が切断されたのでは、安心して通信処理が行えない。このためモデムには、回線状態をモニタして、これが低下した場合には、通信速度を低下させ、通信処理自体は続行できるようにする機能が組み込まれている。これをフォールバック機能、または自動フォールバック機能などと呼ぶ。

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