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OSR (OEM Service Release)

【オー・エス・アール】

最終更新日: 2000/07/13

 Service Release(SR)とは、不具合の修正や機能の追加などのアップデートが行われたソフトウェアに対して、マイクロソフトが付ける名称である。OSR(OEM Service Release)は、こうしたアップデートのうち、PCベンダなどのOEMだけに提供されるソフトウェアの呼称である。OSR版ソフトウェアは、たとえばPCベンダによってPCにプレインストールされてPCとセットで販売される。そのためOSR版のソフトウェアは、エンド ユーザーが単体で購入できるリテール版(店頭小売り版)に比べて、OEMベンダの要望に合わせて、さまざまなカスタマイズがなされている場合がある。

 OSR版ソフトウェアを入手できるのは、PCベンダなどのハードウェア ベンダだけであり、原則としてエンド ユーザーは直接入手できない。たとえばWindows OSの場合、OSR版を入手するには、WindowsがプレインストールされたPCごと手に入れるか、あるいはマザーボードかハードディスクに同梱されて販売されているOSR版を購入する必要がある。

 OSRで有名なのはWindows 95 OSR 2だ。このアップデートされたWindows 95は、最初にリリースされたWindows 95の約1年後に登場し、不具合の修正だけではなく、FAT32のサポートなど有用な機能追加がなされていた。しかしWindows 95 OSR 2に相当するエンド ユーザー向けのリテール版は販売されず、その名が示すとおりOEMベンダにしか提供されなかったため、エンド ユーザーの不満を招いた。

 Windows 98/2000の場合、同じバージョンでOSR版とリテール版の2種類が存在する。Windows 98の場合、OSR版はインストールCD-ROMから起動できるのに対し、リテール版では起動できないなど、仕様が異なる部分もある。

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