秘密鍵暗号方式 (private key encryption)
【ヒミツ・カギ・アンゴウ・ホウシキ】
最終更新日: 2001/06/22
データ暗号化方式の1つ。秘密鍵暗号方式では、発信元でのデータの暗号化と、受信先でのデータの復号化に同一の鍵(ビット列)を使用する。
具体的には、送信する平文のデータを一定の固定長ブロックに分割し、それらのブロックごとに、文字(データ)の位置を一定の規則に従って入れ替える「転置処理」と、文字(データ)を一定の変換表に基づいて異なる文字に置き換える「換字処理」などを組み合わせて実行する。
秘密鍵暗号方式の長所は、処理が比較的単純で、ハードウェア化しやすく、暗号化や復号化を高速に実行できることである。一方の短所は、送信元と受信先で同じ鍵を使う必要があるので(このため、共有鍵暗号方式とも呼ばれる)、鍵を相手に安全な方法で渡さなければならないこと、鍵が第三者の手に渡ってしまうと、データを簡単に解読されてしまうことである。
秘密鍵暗号方式を採用した代表的な暗号化システムとしては、米国商務省が制定したDES(Data Encryption Standard)がある。
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