インキュベータ (incubator)
最終更新日: 2000/03/30
「incubate」は「(卵を)かえす、保温する」という意味で、設立されたばかりのごく小規模なビンチャー事業者などに対し、オフィスの場所や、電話・コピー・FAXなどのビジネス機器、LANやインターネット接続などのインフラストラクチャを提供し、新しいビジネスを支援する組織または企業。
当初は大学や非営利の研究機関などがこうしたサービスを提供していたが、インターネットの普及に伴う新規ビジネスの急激な増加から、インキュベータになってベンチャー企業を育て、それらの企業を株式公開させることで、キャピタルゲインを得ることを目的とする営利企業が登場するようになった。現在「インキュベータ」という場合には、このような営利企業を指すことが多い。また営利企業がインキュベータになる場合には、場所やオフィス機器の提供だけでなく、資金的な支援や、ビジネス上のアドバイスなども行うのが一般的である。さらに場合によっては、複数のベンチャー企業を同じオフィス内でインキュベートし、それらの企業間での相乗効果を狙うこともある。
似たような存在として、ベンチャー キャピタリスト(Venture Capitalist:VC)があるが、インキュベータのほうは、VCよりも「ベンチャー企業を育てる」という意味合いが強い。
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