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CLV (Constant Linear Velocity)

【シー・エル・ブイ】

最終更新日: 2002/04/26

 回転する円盤状の記録メディアにデータを記録する際に、データの読み書きを行うピックアップやヘッドと記録面の相対速度を、メディアの内周/外周にかかわらず常に一定に保つ方式。CLV方式に対し、記録メディアを常に一定速度で回転させてデータの読み書きを行う方式はCAV(Constant Angular Velocity。角速度一定)方式と呼ばれる。

 円周の長さは円盤の内周ほど短く、外周ほど長いので、線速度一定でのデータの読み書きを実現するには、ピックアップの位置に応じて、記録メディアの回転速度を変化させる必要がある(内周ほど速く、外周ほど遅く回転させる)。CLV方式を採用した代表的なデバイスとしては、CD-ROM、CD-R/RWがある。

 一般にCLV方式を採用するデバイスでは、記録メディアを回転させるモーター部分にサーボ機構を組み込み、ピックアップの位置に応じて回転速度を調節できるようにする。CLV方式では、記録メディアの内周/外周にかかわりなく、一定速度でのデータの読み書きが行えるので、デバイス内部のデータ処理機構を単純化できるという長所がある半面、ピックアップの位置に応じてメディアの回転速度を調節する必要があるため、特にピックアップが激しく移動しやすいランダム・アクセスでは、データの読み書き速度が低下しやすいという欠点がある。

 ただし最近では、高速なデータの読み書きを可能にするために、CAV(角速度一定)方式でのデータの読み書きを可能にしたCD-ROM/R/RWドライブなども一般的になっている。

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