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baudレート (baud rate)

【ボー・レート】

別名
ボーレート (baud rate)

最終更新日: 2001/06/21

 データの伝送速度を示す基本単位。フランス人の電信技術者であるJ.M.E. Baudotの名前に因んでこのように命名された。

 モデムなどのシリアル通信デバイスでは、キャリア波と呼ばれる基準波の状態をさまざまに変化させることで(この操作は「変調」と呼ばれる)、相手にビット情報を伝送している。baudレートとは、このキャリア波が1秒間に変化する回数を示す単位である。当然ながら、baudレートが大きければ、それだけ多くの情報を単位時間に送信できることになる。

 ただしモデムの実際のデータ通信速度を表わす単位はbps(bits per second)であって、baudではない。一部ではこれらが混同されて使われているケースを見かけるが、それは間違いである。キャリア波に対し、複数の変調処理を組み合わせることで、キャリア波の1周期分の時間で2値以上の状態を作ることができる。たとえば、このようにして2つの変調処理を組み合わせ、4つの状態を作り出せば、キャリア波の1回の変化で、2bitsの情報を伝送できることになる。つまりこの場合には、baudレートの倍のbps値でデータを伝送できる。事実、初期の1200bpsのモデムは、この方式により、600baudで1200bpsのデータ伝送速度を実現していた。

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