ワーキング・セット (working set)
最終更新日: 2001/08/28
あるプロセスを実用的に実行するために必要となる物理メモリのサイズ。
Windowsなどの仮想記憶環境では、プロセスのメモリ空間のうち、直近に必要な一部の領域にだけ物理メモリを割り当て、必要に応じてそれらをディスクにスワップ アウトしたり、ディスクからスワップ インしたりすることで、物理メモリ サイズを大幅に超えたメモリ空間をプロセスに提供できるようにしている。しかしだからといって、プロセスに割り当て可能な物理メモリがほんのわずかしかないと、遅いディスク アクセスを伴うスワップが頻繁して、プロセスを実用的に実行することができない。したがって仮想メモリ環境であっても、プロセスの規模や処理内容によって、ある一定以上の物理メモリを割り当てる必要がある。このように、あるプロセスを実用的に実行するために、必要となる物理メモリのサイズを指してワーキング セットと呼ぶ。
一般的には、高機能で巨大なプログラムほどワーキング セットは大きくなる。またOSやデバイス ドライバのように、システムの基本サービスとして、他のアプリケーションなどから内部ルーチンを頻繁に呼び出されるようなプログラムは、ワーキング セットが大きくなる傾向がある。
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