耐タンパー性 (tamper resistant)
【タイ・タンパー・セイ】
最終更新日: 2001/04/06
ハードウェアやソフトウェアにおいて、その内部構造や取り扱っているデータなどを解析できなくしたり、もしくは解析されにくくしたりすること。例えば暗号化を行うプログラムを逆アセンブルして解析したり、データの流れなどを追跡したりすることによって、暗号化アルゴリズムを解析し、暗号化されたデータを盗聴できる可能性がある。またハードウェア的なシステムであっても、その回路や動作状況などをモニタリングすることにより、その動作や内部構造、機能などを知ることが可能となる。耐タンパー性とは、このような解析を行いにくくして、機能や構造などを知られにくくするための技術のことを指す。ソフトウェアならばプログラム自体を暗号化しておいて、必要な部分だけを随時復号化しながら実行したり、ハードウェアならば(アルゴリズムを複雑化、高度化して)回路を解析しにくくしたり、データを暗号化したり、検査用プローブを取り付けると回路が動かなくなるような工夫をしたりして、耐タンパー性を高めることができる。
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