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メモリ・バンク (memory bank)

最終更新日: 2002/07/03

 コンピュータのメモリ・サブシステムでは、一般的に全メモリ・チップをいくつかに区分して管理している。プロセッサなどからメモリへのアクセスが要求されると、メモリ・サブシステムを制御しているチップ(メモリ・コントローラ)は、プロセッサからのアドレス情報などを基に、区分されたメモリ・チップの集合の中から対象の区分を1つ選び、読み出しあるいは書き込みを実行する。このときのメモリ・チップの区分を「メモリ・バンク」あるいは単に「バンク」と呼ぶ。

 メモリの増設や交換も、通常はメモリ・バンク単位で行う。たいていはメモリ・バンク1つごとに増設するが、メモリ・サブシステムの設計次第では2つ以上の複数のメモリ・バンクを1単位として増設しなければならない場合がある。また、1つのメモリ・バンクにつき、複数のメモリ・モジュールが割り当てられることもある。

 単一のメモリ・チップの内部にもメモリ・バンクは存在する。メモリ・チップ内部の記憶素子であるメモリ・セルの集合は、複数の区分に分類して管理されていることが多い。このメモリ・セルの区分も「メモリ・バンク」あるいは「バンク」と呼ばれる。メモリ・チップに対するデータの読み書きも、内部のメモリ・バンク群から1つ選択され、実行される。

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