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ダンピング抵抗 (damping register)

【ダンピング・テイコウ】

最終更新日: 2002/05/01

 電子回路において、信号のスイッチング・ノイズや電磁波ノイズを低減させたり、信号の反射やオーバーシュート、アンダーシュートなどを抑えたりするために、伝送ライン上に直列に挿入される数十Ωの抵抗のこと。ダンプ(damp)とは、減衰させる、という意味。バッファの出力と伝送ラインのインピーダンスをマッチングさせ、さらにライン上に流れる電流を減少させることによって、信号の遷移を緩やかにするという働きがある。ただし、信号の立ち上がりや立ち下がりのエッジがなだらかになるが、その分、信号の遅延時間が少し大きくなる。

 ダンピング抵抗は、バッファ回路の出力や、メモリの駆動用のICの出力などによく使われる。さらにメモリ・モジュールによっては、あらかじめこのダンピング抵抗が組み込まれているものもある。

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