オープンソース (open source)
プログラムコードを広く公開し、開発者が自由にプログラムの改良や機能追加などを行えるようにすること。またはそのようにして公開されたソフトウェア。
古くは、Free Software Foundationが、UNIXライクなソフトウェア群の開発プロジェクトとして開始したGNU(Gnu is Not Unix)プロジェクトがある。このGNUプロジェクトでは、開発されたコードのすべては一般に公開され、誰でもがコードの内部を閲覧し、改良し、機能追加することが可能とされた。
さらに1998年1月には、米Netscape社が自社のWWWブラウザ製品であるNetscape Communicatorのソースコードを無償で公開し、開発者の活発なコミュニティを築くためにmozilla.orgと呼ばれる団体を結成した。このソースコードのすべてはこのmozilla.orgのホームページで公開されている。
従来の市販ソフトウェアでは、莫大な投資の結果として製造されたプログラムコードは貴重な財産であり、内部をブラックボックス化して競合製品との差別化を行いこそすれ、ソースコードを社外に公開するなどは考えにくかった。しかしソフトウェアが大規模化して複雑になり、またネットワークが一般化したことから、スタンドアロンの閉じた環境だけでなく、さまざまなコンピュータが関係する相互作用が複雑に起こるようになり、1社だけでソフトウェアの完全性を保証することが困難になってきた。このため一部の仕様やインターフェイスを広く、または一部に公開して、自社製品との相互接続や拡張機能の追加を可能にする動きが広まった。オープンソースは、この究極的な姿と考えることができる。
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参考リンク
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■GNUのホームページ
■mozilla.orgのホームページ
Netscape Communicatorプロダクツのソースコードの入手などができる。