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フォント (font)

最終更新日: 2003/01/09

 「フォント」とは「ひとそろいの活字」という意味。コンピュータ関連では、ディスプレイ画面に表示したり、プリンタで印刷したりするために使用する、同じ書体のひとそろいの文字イメージ・データを意味する。通常は、1つのフォント・セット中には、書体デザインが同じで、サイズ(フォント・サイズ)が異なる複数の文字(英大文字/小文字、数字、ひらがな、カタカナ、漢字、記号類など)が含まれている。ユーザーは用途に応じて複数のフォントを使い分けたり、サイズを変更したりして表現にめりはりをつけたりする。

 フォントには、大きく分けると、ビットマップ・フォントとアウトライン・フォントの2種類がある。このうち前者のビットマップ・フォントは、文字のイメージをビットマップ・データとして保持するもので、文字描画にかかる計算負荷は小さいが、特定の解像度に依存しているため、文字の拡大・縮小をスムーズに行えない(ジャギーなどが発生してしまう)。後者のアウトライン・フォントは、文字イメージをベクトル・データとして保持するもので、文字描画にかかる計算負荷は大きいが(ベクトル・データから、デバイスに応じた最終的なビットマップを算出する必要があるため)、文字の拡大・縮小を行っても、常にデバイスの解像度に応じたスムーズな文字表示が行える(ジャギーが発生しない)。

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