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バルク品

【バルク・ヒン】

　本来は業者（PCベンダやVAR業者など）向けに複数個まとめて一括納入されるはずの品物が、簡素な包装のまま、１つずつバラバラに販売されたもの。PCパーツ販売店で、比較的よく見かける販売形態である。

　一般的な小売り向け製品は、製品の写真やスペックなどが印刷された化粧箱に梱包されて、1個ずつ販売される。これに対して、PCベンダなど業者向けのPCパーツは、数個あるいは数十個単位でまとめて箱に詰め込まれた状態で出荷される。その際、全体の体積を小さくしたり、コストを下げたりするため、それぞれの品物は、エアキャップやプラスチック・カバー、静電気を防止する専用の袋など、化粧箱を省いた簡素な包装で梱包される。こうした業者向けの品物が、さまざまな流通経路を経てPCパーツ販売店の店頭にそのまま並ぶことがある。これが一般に「バルク品」と呼ばれるものである。

　化粧箱入りの小売り向け製品とバルク品は、包装のほかにも、保証規定に大きな違いがある。小売り向け製品の場合、製造元あるいは販売元の業者が1年程度の保証期間（無償修理期間）を設定しているのが一般的である。しかしバルク品では、販売店がその品質を保証し、期間は数日〜1カ月程度と短い場合が多い。また製品仕様についても、バルク品は業者向け、つまりOEM向けにカスタマイズされていることがあり、小売り向け製品と異なることがある。例え製造元がWebページで仕様を公表していても、バルク品の仕様とは食い違うことがあるので注意が必要だ。

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