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ping (ping/Packet INternet Groper)

【ピン/ピング】

最終更新日: 2002/04/30

 ICMP(Internet Control Message Protocol)のecho機能を使って、パケットの平均応答時間を測定したり、ネットワーク経路のテストをしたりするためのコマンド。英語の“ping”は、「ピコーン」などの擬音語で、潜水艦のソナー(音波を発射して、その反射波から障害物までの距離などを計測する)の音に因んでこのように命名された。

 pingコマンドは、ICMPのechoコマンドを使った、単純なパケットの通信テスト・プログラムの1つである。TCP/IPネットワークでは、IPやTCP、UDPパケットにさまざまな情報を載せてノード(ホスト)間で通信をしているが、通信中にエラーが起こった場合などには、ICMPプロトコルを使ってエラーを伝えることになっている。echoはICMPでサポートされている機能の1つであり、受け取ったデータをそのまま送信元へ送り返すという動作をする。パケットを送り返すだけという単純な機能であるが、相手ノードまでの経路がきちんと動作しているかどうかや(途中で不通になっていると応答が返ってこない)、往復の所要時間を測定することによって、ネットワークの混雑具合を調べることができる。どんなマシンでも、TCP/IPのプロトコル・スタックが動作していれば、このICMPのecho機能は必ずサポートされていることになっているので、pingはTCP/IPネットワークの管理に欠かせないツールとなっている。

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