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スプーラ (spooler)

最終更新日: 2000/02/04

 同時期に発生した複数の処理要求を一定のルールで管理し、順次1つずつ実行していくモジュール。「spool」には、テープやフィルムなどの糸巻状のものという意味がある。

 現在でも一般的に使われているスプーラの例としては、プリント スプーラがある。プリンタでの印刷は一般に時間のかかる処理であり、印刷処理の完了を待たなければ次の作業に進めないのでは無駄な待ち時間が発生してしまう。そこでプリント スプーラと呼ばれるものを用意し、発生した印刷処理はここで一時的に記憶しておき(処理内容をハードディスクなどに一時的に保存しておき)、制御をすぐにアプリケーションに返すようにする。そしてプリント スプーラでは、一時保存された印刷要求を順次出力するようにする。このようにすれば、遅い印刷の完了を待つことなく、アプリケーションは次の作業に進めるようになるわけだ。

 またネットワーク環境では、複数のユーザーからの印刷要求が非同期に発生するため、プリント スプーラの存在はほぼ必須である(スプーラが存在しなければ、現在処理中の印刷ジョブが完了するまで、ユーザーには「ビジー」が返されることになる)。

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