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スーパーネット化 (supernetting)

【スーパーネット・カ】

別名
スーパーネッティング (supernetting)

最終更新日: 2000/03/09

 TCP/IPネットワークなどにおいて、連続するネットワークIDを持ついくつかのサブネットワークを集めて、より大きな単位のネットワークにまとめること。スーパーネット化することにより、ルーティングのための情報を集約することができるので(同じ方向に向かう複数のネットワークのルーティング情報を、1つのより大きな単位にまとめることができる)、ルーターなどの設定や処理の負担が減少し、効率よくルーティングできるようになる。

 たとえば、今、以下のようなネットワークIDを持つ4つのクラスCのネットワークがあるとする(カッコ内は8桁ごとに区切った2進数表記)。ネットマスクはそれぞれ255.255.255.0とする(つまり、ネットワークID部は24bit、ホストID部は8bit)。

  192.168.128.0 (11000000_10101000_10000000_00000000)

  192.168.129.0 (11000000_10101000_10000001_00000000)

  192.168.130.0 (11000000_10101000_10000010_00000000)

  192.168.131.0 (11000000_10101000_10000011_00000000)

 2進数表記を見ると分かるように、上位(左側)の22bitはすべて同じである。そこでこの4つのネットワークをまとめて、ネットワークID部を22bit、ホストID部を10bitと表すこともできる(ネットワークIDは192.168.128.0、ネットマスクは255.255.252.0)。このように、連続するネットワークIDをまとめて1つのものとして扱うことをスーパーネット化するという。この例の場合では、スーパーネット化することにより、ルーティングテーブルに記述しなければならないエントリ情報を4つから1つに削減させることができる。一般的にはスーパーネット化は、地理的に近いネットワークへのルーティング情報をまとめるために使われる。

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