DLP (Digital Light Processing)
【ディー・エル・ピー】
最終更新日: 2002/05/01
米TI(Texas Instruments)社が開発した、超微小ミラー(DMD、Digital Micro Mirror)を用いたデジタル映像光学系。家庭用や業務用の映像プロジェクタ、映画やプラネタリウムなどの投影機、写真用の焼き付け機などに使われている。DMDは、半導体製造技術とマイクロマシン技術(ミクロンサイズの機械・構造物を作る技術)を利用して、シリコンチップ上に一辺10数ミクロンの微小可動ミラーを作り込む技術である。1チップ上にSXGA(1280ドット×1024ドット)解像度程度の個数のミラーを作り込み、これに光源からの光を反射させて画像を投影する。ミラーの基部に電圧をかけることにより、ミラーが最大で±10°傾き、これによって光をオン/オフする。液晶を使ったプロジェクタと比べると、DMDでは光の反射率も高いし(液晶は透過型になるので、その分ロスが発生する)、面積全体に対する有効反射面積が広いので(液晶では、素子間の領域がどうしても広くなってしまう)、コントラストが高くなるという特徴がある。
DMDの拡大写真 左上:9つの超微小ミラーDMD(ミラーの一辺は16μm、ミラー間は1μm)。右上:中央のミラーと可動部を外したところ。左下:すべてのミラーを外したところ。右下:その拡大。基部に電圧をかけることによりミラーの台座が傾く。写真提供:Texas Instruments。 |
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参考リンク
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■DLPのホームページ(米TI)
超微小ミラーを用いたDLP光学系のページ