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IFRS最前線(14)

いよいよ始まったIFRSへの本格対応!
企業が効率的なソリューションを選ぶ“コツ”

小尾拓也
ダイヤモンド・オンライン
2011/1/27

企業がいよいよIFRSへの本格対応を始めた――。IFRSの導入サービスを手がけるITベンダーなどの多くが、そう指摘する。導入にあたって効率的なサービスを選ぶ“コツ”は何だろうか?(ダイヤモンド・オンライン記事を転載、初出2010年6月10日)。

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 「最近、IFRSへの対応を本格的に始める企業が増えている」と語るのは、デロイトトーマツコンサルティング IFRSサービスチームの中村明子シニアマネジャーだ。

 2015年、または2016年から上場企業に対してIFRS(国際会計基準)の強制適用が始まる可能性が高く、日本企業はIFRSに対応するための仕組み作りに追われている。2009年まで企業の取り組みは、主にIFRS適用に関する情報収集やインパクト分析などの「事前リサーチ」がほとんどだった。

 それがここにきて、いよいよ本格的な対応に入る企業が増えてきたという。これはデロイトに限らず、IFRS導入支援サービスを提供する企業の多くが実感していることだ。ITベンダーやコンサルティング会社は、2010年3月期決算が終わり、財務担当者が決算業務から解放される2010年夏前から、この流れがさらに本格化すると見ている。

 IFRS対応に取り組む企業にとってなくてはならないものが、導入準備に関わる効率的なサービスだ。そのニーズに応えるべく、巷ではIFRS導入支援のための様々な会計ソフトウェアやソリューションが提供されている。

 今回は、そんなサービスのうちのいくつかを紹介しながら、企業が効率的な取り組みを行なううえで理解すべき「勘所」を紹介しよう。

IFRS対応はフェーズが変わった?
鮮明になった導入企業の「リアル感」

 まずは、盛り上がるIFRS導入支援ニーズに対して、コンサルならではのわかり易いロードマップを提示しているデロイトトーマツコンサルティングのケースを見てみよう。クライアントの準備の進捗度合いに合わせて、適切なソリューションを提案できるのが、同社のモットーであり、強みだ。

 企業がIFRS対応を進めるステップは、大きく分けると、導入に関して調査・分析を行なう「フェーズ1」、IFRS対応のシステムや仕組みを本格導入する「フェーズ2」、そして導入後に制度を維持・改善していくための「フェーズ3」となる。

 フェーズ1は、IFRS対応に必要な作業を考察し、導入までの体制や具体的なスケジュールを作成するステップ、フェーズ2はIFRS向けの仕組みを具体的に構築するステップと言い換えることができる。

 冒頭の中村マネジャーによると、「最近は計画作成のフェーズ1からいよいよ本格的な導入のフェーズ2に入る企業も出始めた」という。かつてのJ-SOX(日本版内部統制法)への取り組みに比べてより専門性が高いIFRSに対して、多くの企業が「リアル感」を持ち始めたのである。

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