NTTグループが次世代ネットワークの実証実験概要を発表

2006/4/1

　NTTグループは、2005年11月に発表の「NTTグループ中期経営戦略の推進について」の中で述べられている次世代ネットワークの本格導入に向け、2006年12月より実証実験を実施すると発表した。

　この実証実験では、導入される次世代ネットワークとほぼ同等の機能を備えたネットワークを構築し、本格的なサービス開始に向けた技術確認とトライアルユーザーからの要望把握を行うという。この実験に際しては、アプリケーション／端末レイヤのインターフェイスの提示や、ほかの網との相互接続条件等の提示を行うことにより、情報家電ベンダ、サービスプロバイダ、ほかのキャリアなどに広く参加を求めていくという。

　実施予定期間は2006年12月から約1年間。実施エリアは首都圏（大手町、有明、新宿、世田谷、戸塚、横須賀、浦和、千葉の各エリアの一部地域）と大阪エリア（大阪東、大阪北の各エリアの一部地域）を予定している。

　次世代ネットワークは、幅広いサービスに総合的に対応するよう、IPv4、IPv6のデュアルプロトコルをベースとする。同実験では、品質制御機能、IPマルチキャスト機能、セキュリティ機能、サービス多重統合化機能、オープンなコネクティビティ機能などの技術確認を行う。

　また、ネットワークサービス　現在提供中のIP系サービスに加え、高品位・品質確保型のIP電話・映像配信・コミュニケーション系サービス、そしてイーサネット系サービスなどを提供する。

　この実験網上では、高品位テレビ電話端末などを新たに提供するとともに、NTTグループのほか、情報家電ベンダやサービスプロバイダなどに各種アプリケーションサービスを提供してもらうという。

　同実験では、2007年4月より12月まで、実験エリア内の一般ユーザーに参加してもらう。また、情報家電ベンダ、サービスプロバイダなどに対し、2006年7月をめどにアプリケーション・端末レイヤのインターフェイスの提示を行い、参加受付を開始する。他キャリアの皆様についても、2006年7月をめどに相互接続条件の提示を行うという。

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NTTの発表資料

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