秋田銀行、顧客分析システムをオープン系に刷新
2006/4/14
日本IBMは4月13日、秋田銀行が顧客情報分析を行う「データベースマーケティングシステム」を刷新したと発表した。新システムは、4月1日から本格稼動している。
秋田銀行ではリテール業務推進のため、1998年に検索専用機を活用した「データベースマーケティングシステム」を構築、運用してきた。しかし、専用機では「標準ツールが活用できない」「IT資産の維持・運用管理が困難」などの課題があった。
そのため、同行では汎用的なシステムの導入を検討、IBMのUNIXサーバ「IBM eServer p5」、DBMS「IBM DB2 UDB」を採用した。新システムは検索条件によっては、約2〜10倍にパフォーマンスアップしているという。
運用面でも「Tivoli Storage Manager」を導入し、自動バックアップにより従来手動で数時間かかっていた作業が数時間に短縮された。また、「IBM eServer p5」の動的論理区画構成機能を活用し、本番機に障害が発生した場合にバックアップ機の開発部分の資源を動的にバックアップ部分へ割り当て、本番機同様の処理能力を提供する仕組みを構築した。
IBMでは、2001年に買収したインフォミックスの「Red Brick」の機能を移植した結果、「IBM DB2 UDB」は汎用データベースソフトながら、専用機を上回る検索のパフォーマンスを実現したとしている。
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日本IBMの発表資料
秋田銀行
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