カシオ計算機、データ連携ツールで取引先200社とのEDIシステムを短期構築
2006/7/20
ビーコンITは7月19日、カシオ計算機の受発注システムに同社のデータ連携ツール「BeaconIT Data Integration Suite for EDIデータ加工」が導入されたと発表した。
カシオ計算機ではERPパッケージを利用して基幹システムを再構築するプロジェクトを始動したが、国内販売システムは大規模であったため、メイン部分のみをERPへ統合し、そのほかの機能は切り離してサブシステムとすることとした。そのため、EDIシステムが再構築プロジェクトの対象となった。
移行前の販売システムにおけるEDIは、国内VANを経由して約200店(量販店)との受発注データのやりとりを行う重要なシステム。新EDIシステムの開発は、連携するメインのERPシステム・プロジェクトに遅れないことが求められた。
しかし、EDIデータの多くは取引先ごとに異なるフォーマットで受送信するため、それらを個別開発すると費用は約30人月(3000万円)と試算された。そこでカシオでは開発工数の大幅な削減を目標に、BeaconIT Data Integration Suite for EDIデータ加工の導入を決定した。同製品は、コーディングなしにGUI操作のみでデータ加工・処理を行うもので、固有フォーマットの作成、変換にも対応できる。
カシオでは同製品を導入した結果、EDIシステム再構築は工数が試算の30人月から10人月に削減でき、期間も調査(1カ月)を含めて3カ月で完了した。また、ノンプログラミングのため、取引先の変更などにも柔軟に対応できようになったという。
新EDIシステムは15分ごとにバッチでVANに接続して200店分の受注データを取得、40秒間で3000件の処理を行う。
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