フジタ製薬、ユニファイドソリューションでワークスタイルを一新

2006/8/8

 シスコシステムズは8月7日、動物用医薬品の中堅メーカーのフジタ製薬が同社のユニファイド コミュニケーション ソリューションを導入したと発表した。

 フジタ製薬はLotus/Notesの利用に関しては先進的だったが、コミュニケーション環境については旧来のビジネスフォンを使用しており、「内線転送ができない」「電話の取り次ぎが不便」などの問題があった。

 これらの問題を解決するとともに新たな事業価値創造のため、2006年7月に東京工場オフィスビル(八王子)の建て直しを機に、東京・目黒の本社と同工場にIPフォンを導入。両拠点をCiscoのルータで接続して内線化し、コスト削減を実現した。

 東京工場の新社屋では無線LAN、リモートアクセス環境を整備してフリーアドレス・オフィスを実施、社員に働き甲斐のあるワークスペースを提供する。ワークスタイル改革としては、ほかにダイヤルインやボイスメール、ビデオ テレフォニーを採用。IPフォンは在席状況管理アプリケーションと連動し、適切なコミュニケーションツールの選択が可能になっている。外回りの営業担当者などは外部からブロードバンド接続することで場所を選ばず仕事を行うことができ、また電話受付対応者の配置や受発注業務窓口のコールセンターへの一本化により、内勤社員も仕事に専念できる環境を実現している。

 システムとしては呼制御サーバに「Cisco Unified CallManager」、ボイスメール サーバに「Cisco Unity」、コアスイッチに「Catalyst 3750」、VPN接続に「Cisco VPN 3005 コンセントレータ」を導入、電話端末は固定電話が「Cisco IP Phone 7941」など31台、ソフトフォン「Cisco IP Communicator」40台、ビデオ テレフォニー システム「Cisco Unified Video Advantage」15台などで構成されている。

 フジタ製薬では、東京工場新社屋隣のアネックス(2006年末完成見込み)についてもIPフォン環境を構築する予定。さらに営業担当者のコミュニケーションにおいてはモバイルでのビデオテレフォニー活用を推進することを予定している。

[関連リンク]
シスコシステムズの発表資料
フジタ製薬

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