Tweet

東京ミッドタウン、オフィス・ショップ・ビル管理のネットワークを集中化して効率利用を可能に

2007/6/14

　シスコシステムズは6月14日、同社の製品が、東京・六本木の複合施設「東京ミッドタウン」の基幹ネットワークと公衆無線LANインフラの構築に採用されたと発表した。

　東京ミッドタウンのネットワークは幹線に10Gbpsの光ファイバを複数利用し、オフィスエリアの企業内データ通信のほかに、共用部分やショップエリア、屋外のミッドタウン・ガーデンの公衆無線LAN接続サービスのインフラとなるもの。さらに施設内各所に配置された映像配信ディスプレイへのインフォメーション配信、IPカメラを利用した監視、空調などのビル設備の制御などにも利用される。

　有線ネットワークコアスイッチには「Cisco Catalyst6500シリーズ」、無線ネットワークには「Cisco Aironetシリーズ」などが導入されている。また、大規模ワイヤレスネットワークを実現するため、アクセスポイントだけの構成ではなく、アクセスポイントを「ワイヤレスLANコントローラ」や「ワイヤレスLANコントローラ管理ソフトウェア」で束ねて管理する集中管理型の構成を採用、電波の常時最適化や監視情報の提供を行っている。

　システムは二重化や冗長化により信頼性を確保し、ほとんどの機器を統合して監視・制御できる。東京ミッドタウンでは今後、同ネットワークを活用して、設備管理業務へのデュアルモード・フォンの活用、経路混雑時に迂回路情報がビル設備保守用PCや監視カメラ・ディスプレイに表示されるような情報連携などを視野に入れ、より高度なサービスを提供していくとしている。

[関連リンク]
シスコシステムズの発表資料
東京ミッドタウン

[関連記事]
国立情報学研究所、次世代学術情報ネットワーク「SINET3」を運用開始（＠IT NewsFlash）
東京電機大学、柔軟性とセキュリティを向上した新ネットワーク基盤を構築（＠IT NewsFlash）
東京ミッドタウンに施設内専用の「出前サイト」が開設（＠IT NewsFlash）
芝浦工業大学、豊洲新キャンパスに広帯域の統合IPネットワーク基盤を構築（＠IT NewsFlash）