八十二銀行、フィッシング詐欺対策強化のためEV SSL証明書を導入

2007/8/2

 日本ベリサインは8月2日、同社のEV SSL証明書「グローバル・サーバID EV」が、八十二銀行においてインターネットバンキングのセキュリティ強化策として採用されたと発表した。

 八十二銀行ではこれまで、個人および法人顧客に向けさまざまなインターネットバンキングのサービスを提供してきた。しかし近年、フィッシング詐欺の被害が社会問題化し、金融庁からも各金融機関に対し、対策を講じるよう指針が出されていた。同行はそうした中、金融庁の指針に準じた強力な不正防止策として、地方銀行としては初めてEV SSL証明書の導入を決定した。

 EV SSL証明書は従来のSSLサーバ証明書と比較し、Webサイトの認証をより厳密に行うことができる。Internet Explorer 7などセキュリティレベルの高いブラウザを使用すれば、EV SSL証明書が導入されたWebサイトにユーザーがアクセスすると、ブラウザのアドレスバーが緑色に変わり、正規サイトかフィッシングサイトかの判別が一目で可能となる。

 八十二銀行ではこのほかにも、可変式パスワード、ソフトウェアキーボードなど、さまざまなセキュリティ強化策を導入しており、今後もより安全なインターネットバンキング環境を顧客に提供していくよう努めるとしている。

[関連リンク]
日本ベリサインの発表資料
八十二銀行

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