日本語サポートや研修を充実した「Rails Platform」

Ruby on RailsをXP環境で手軽に利用

2006/12/08

ror01.jpg オープンソース・ジャパン 技術部の関川誠部長

 オープンソース・ジャパンは12月8日、小規模向けWebアプリケーション開発環境「Rails Platform」の詳細について説明会を行った。Rails Platformは11月9日に発表されもので(参考記事)、11月下旬から出荷を開始している。研修の有無でパッケージは2種類あり、研修なしの「Rails Platform Basic」は年間5万円。3日間の研修チケットが付属する「Rails Platform Premium」は初年度20万円で、以後はBasicに移行する。Basic、Premiumともに、1年間のアップデートサービスと年間無制限のメールによるサポートサービスが受けられる。

 3日間の研修では、Rubyの基礎知識から始まり、実際のアプリケーション作成の実習まで行う。セキュリティ対策やテスト・保守・運営といった点も研修に盛り込まれている。Premiumでは研修チケットは1人分だけだが、複数人の研修にも個別に対応するという。

 Rails Platformは、Webアプリケーション・フレームワーク「Ruby on Rails」を使ったWindows XP向けの統合開発環境。「scaffold」(土台)と呼ばれるテンプレートの自動生成機能を用いて、データベースアクセスを含むWebアプリケーションを短時間で開発できる。海外ではRuby on Railsのビジネス利用が進んでいるが、日本では日本語による情報不足や、日本語のサポートが遅れているために、海外ほど利用されていない。開発に当たったネットワーク応用通信研究所はRails Platformでメニューやプラグイン、データベースの項目名を日本語化。日本語によるサポートや研修体制を整えたことで広いユーザー層に訴求したい考えだ。販売元のオープンソース・ジャパンの関川誠氏は、Rails Platformを基本的に開発会社のエンジニア向けだとしながらも、「Microsoft Accessで社内向けアプリケーションを開発していたようなユーザーは、数字では見えてこないが、結構いるのではないか」と話す。

 実際の開発の様子をデモンストレーションしたネットワーク応用通信研究所の井上浩氏は「私はJavaを使ったWebアプリケーションの開発はできないが、Rails Platformを使えば簡単にできる。Ruby on Railsの生産性はJavaの10倍と言うが、私の場合は無限大」と同製品の使いやすさを強調。メニュークリックと数行のデータベース定義だけで名刺情報管理アプリケーションを作成してみせた。

(@IT 西村賢)

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