2008年4月に正式発表。その前に

SQL Server 2008に搭載される新機能のアップデート情報

2008/01/15

 マイクロソフトは1月15日、SQL Server 2008の出荷に向けたいくつかの取り組みを発表した。4月15、16日に都内で製品発表のイベントを予定している。

 SQL Server 2008の開発プロセスは、製品のメインラインに新機能や機能強化(同社は「Improvement」と呼ぶ)を追加していくもの。メインラインを出荷可能に近い状態に保ちながら、開発し終わった新機能をそれぞれの単位で反映させていく。開発チームは追加する機能ごとに組む。各チームのコードが完成し、メインラインに反映するたびに、同社のパートナーや顧客へ評価版としてリリースする。それらの反応をフィードバックし、品質の向上を図る。

 今回同社はSQL Serverのいくつかの機能強化ポイントを紹介した。

 内部統制支援の機能強化点として同社が挙げたのは、「透過的データ暗号化」と「ポリシーベース管理」「データ操作監査」の3つ。

 「透過的データ暗号化」は、既存のアプリケーションコードを変更せずにデータの暗号化が可能な機能。データベース内のすべてのデータを暗号化できるが、アプリケーションからは透過的であるため、データの検索に影響を与えないというメリットがある。「ポリシーベース管理」は、ポリシーを外れたシステム設定の変更を防止し、設定自体を常時監視することができる。「データ操作監査」は、企業全体の監査レポートを一元的に管理する。1つのインスタンスに定義した監査フィルタを、そのほかのインスタンスに適用することも可能。

 企業のサーバ統合を支援する機能として、同社が強調するのは、単一のサーバで複数のインスタンスを管理できること。管理できるインスタンス数は、エンタープライズ・エディションで50、スタンダード・エディションで16まで。物理サーバの数を削減し、サーバ管理の一元化に寄与する。また、アプリケーションやユーザーといった観点でワークロードを分類したり、リソース利用率をダイナミックに調整できる「リソースガバナ」や、新たな統合管理ツールも、サーバ統合を支援する重要な機能である。

 大規模データウェアハウスの実現と管理性能の向上という観点では、テーブルを複数のパーティションに分割する「データパーティション」や「データ圧縮」性能の強化、「バックアップ機能」の拡張を紹介した。

関連リンク

(@IT 谷古宇浩司)

情報をお寄せください: tokuho@ml.itmedia.co.jp

Database Expert フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -

注目のテーマ

- PR -

「ITmedia マーケティング」新着記事

お花見復活! 市場規模2874億円でコロナ前の水準に
インテージは。2025年のお花見に関する意識と行動を調査した。

今後5年間における男女平等の達成可能性で日本が最下位 「逆差別意識」の高まりも明らかに
イプソスの調査によると、特に日本では「男性は平等を支えるために多くを求められ過ぎて...

日本の推し活事情2025 「推し」3大ジャンルとは?
ビデオリサーチ「ひと研究所」が実施した「推し活・ファンエンゲージメント調査2025」の...

  • Facebook
  • Twitter

Facebook