プロセッサをWind River Linux対応に
NECエレが携帯プラットフォームのLinux対応強化、ウインドリバーを移植
2008/02/06
NECエレクトロニクスとウインドリバーは2月6日、NECエレの半導体プラットフォーム「platformOViA」にウインドリバーの「Wind River Linux」を移植したと発表した。OViAのモバイル機器向けアプリケーションプロセッサ「MP201」と、携帯電話用システムLSI「Medity M2」をWind River Linuxに対応させた。
OViAはLSIなどのハードウェアとデバイスドライバ、OS、ミドルウェア、リファレンスデザインを組み合わせた用途別のプラットフォーム。携帯電話メーカー、デバイスメーカーはplatformOViAを使うことでデバイスの基本機能を開発する必要がなくなり、独自機能に注力して短期間で新製品を開発できる。
OViAは車載システム向け、デジタル家電向け、携帯機器むけの3つのシステムソリューションがある。NECエレはOViAのうちのLSIとデバイスドライバを担当し、OSやミドルウェアはNECエレのパートナーが提供している。ウインドリバーは、OSを提供するOViAパートナーの1社。
新たにWind River Linuxに対応したMP201は携帯音楽プレーヤーなどで利用できるアプリケーションプロセッサで、画像や音声などのマルチメディア処理を低消費電力で実現できるという。また、Medity M2は携帯電話向けのシステムLSIで、2Gと3Gの2つの通信規格に対応し、アプリケーションを低消費電力で稼働させられる。
NECエレはWind River Linuxに対応したMP201の開発キットをパートナーに提供。Medity M2とWind River Linux、OViAのミドルウェアを組み合わせた携帯電話の基本プラットフォームも開発し、欧州の携帯電話事業者に対してウインドリバーと共同でプロモーションを行う。
OViAのパートナーには同様にLinuxを提供するモンタビスタも参加しているが、NECエレクトロニクスのソフトウェア推進室長 光岡誠治氏は「Wind River LinuxとほかのOSの違いは、ウインドリバーがワールドワイドで展開していることや、開発ツールが充実していること」と話した。OViAがWind River Linuxに対応することで「OViAのバリエーション、チャンネルが増えるだろう」している。
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