FTOSを全ラインアップに搭載
ダウンタイムは操作ミスが4割 フォーステン、OS統一で削減
2008/02/21
フォーステン・ネットワークスは2月21日、同社スイッチ製品のOS「FTOS」をエントリ向け製品の「Sシリーズ」に搭載すると発表した。FTOSは大規模向けのEシリーズ、中規模向けのCシリーズもすでに採用していて、Sシリーズへの搭載でフォーステンの全スイッチが同じOSになる。同社はOSを統一することで運用の手間やミスが減り、管理コストとダウンタイムの低減につながるとしている。
Sシリーズはこれまで「SFTOS」という名の別のOSを搭載してきたが今後はFTOSをサポートする。既存のSシリーズユーザーはサポート契約の中で無償でFTOSにアップデートできる。
FTOSはNetBSDカーネルベースのスイッチ専用OS。人間の操作ミスによるシステムのダウンを避けるために、スイッチのコンポーネント間でフェイルオーバーさせる「ヒットレス・フェイルオーバー」や、通信のステータスを保ったままコンポーネントをフェイルオーバーさせる「ステートフル・フェイルオーバー」、操作ミスでシステムにアクセスできなくなった場合に、設定前の環境に戻すことができる「コンフィギュレーション・ロールバック」、ネットワーク機器に定期的にPingを送り状態を確認する「ヘルスチェック」などの機能を搭載する。
米フォーステンのマーケティング担当バイス・プレジデント ステファン・ギャリソン(Stephen M. Garrison)氏は、米ガートナーの調査データを挙げて「オペレータによる人的ミスは全体のダウンタイムの40%を占める」と説明。人の操作ミスをカバーするFTOSの機能を強調した。また、複数のOSが混在することでパッチ適用やスタッフのトレーニングなど運用管理コストが増加すると指摘し、「3〜5年前は誰もネットワーク機器のOSについて関心を持たなかった。しかし、サーバOSと同様に正しいOSを選ばないと後になってコストがかさむことになる」と話した。
フォーステンは同日、Cシリーズの新しいシャーシ型のコアスイッチ「C150」を発表した。ラインカードモジュールを4スロット搭載できるモデルで、1筐体で10GbEを最大32ポート搭載できる。価格は米国で1万6500ドル。
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