オークション方式で個人間無担保融資
ソーシャル融資サービス「Zopa」が日本上陸
2008/03/07
ネット上で個人間融資を仲介するサービス「Zopa」が3月7日、日本法人を設立した。公式ブログで明らかにした。
Zopaは2005年3月に設立された英国のベンチャー企業。ネット上のオークションに近い方式で個人の借り手と貸し手を結びつけるサービスを提供している。借り入れ希望者は、希望金額や利用目的、返済期限のほか、月収や雇用状況を自己申告。希望する金利も自分で設定する。例えばクルマ購入の目的で400万円が必要、返済期限1年で金利7%などと設定する。
貸し手となる個人は、こうしたエントリを一覧して融資する相手を選ぶ。オークションサイト同様に、借り手のレーティング情報も一覧で表示される。
貸し手は相手の希望額全額を貸す必要はなく、自分が出してよいと判断した金額だけを設定できる。金利についても、貸し手が設定でき、これに借り手が合意した場合に融資が成立する。借り手は1件の融資で数人から数十人の個人から借り入れる形になる。借り手から見れば、異なる金利の平均が、実質金利となる。Zopaによれば貸し手は現在、平均8.1%程度の金利を受け取っており、中には10%を超えるものもあるという。借り手側も銀行からの借り入れよりも低い金利で融資を受けられるという。
また、Zopaは借り手の本人確認や銀行口座の確認情報を提供しており、債務不履行に陥るのは全体の0.1%以下としている。Zopaは英国だけで19万人の利用者を抱えていて、これまでに2000万ポンド(約41億円)相当の無担保個人間融資を行ったという。1件当たりの平均的な融資金額は5000ポンド(約10万円)。
現在、Zopaは日本のほか、2007年に米国とイタリアに進出している。
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