IEの拡張機能として実装

好きなWebページ上に直接メモが書ける「Nayuta」

2008/03/14

 株式会社ぽんこつは3月14日、独自開発のブラウザ・オーバーレイ技術「Nayuta」を使ったサービスの試験運営を開始した。Nayutaは経済産業省IPA未踏ソフトウェア創造事業の支援を受けて、同社が開発したブラウザ拡張技術。Windows上のInternet Explorerに対応する。表示中のWebページとユーザーのデスクトップスクリーンとの間に仮想的な中間レイヤを生成し、そのレイヤ上にオブジェクトを挿入することでWebページ上で直接操作できる機能をユーザーに提供する。利用は無料。

 Nayuta.ClipはユーザーがWebページ上で指定した部分を切り出し、内部のリンクなどを自動的に抽出してクリップを作成する機能。クリップはブックマークとしてサーバ上に保存したり、ほかのユーザーと共有することもできる。画像やリンクを手軽に抽出でき、通常のブックマークに比べて内容が分かりやすいという特徴がある。

 Nayuta.Memoは、Webページの任意の場所にメモを貼り付ける機能。ほかのユーザーがメモの貼られたページを表示した場合に、そのメモを再現してWebページ上で直接追記や議論を行っていくこともできる。

 このほかNayutaにはリアルタイム・ブラウザ同期機能があり、リアルタイムで複数のユーザがWebブラウザの操作を共有することができる。同社は、遠隔地でのサービスサポートやネットラーニングに効果的と説明している。

nayuta01.png クリップの作成機能。範囲を指定してドラッグ。切り出したクリップにはブックマーク代わりとしてサーバ上に保存できる
nayuta02.png メモ機能と、ブラウザ以上にマークを付ける「フリードロー」の機能を利用した例

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(@IT 西村賢)

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