JavaScriptやHTMLのロード時間を高速化

HTML5も先取り、Safari最新版がリリース

2008/03/19

 米アップルは3月18日、Mac OS XおよびWindows XP/Vista向けWebブラウザの最新版「Safari 3.1」の無償ダウンロード提供を開始したと発表した。WebページのロードやJavaScriptの実行速度を大幅に向上したほか、Web標準技術への対応も進めた。

 アップルによれば、PC MagazineやVeriTestが開発したWebブラウザのベンチマークテスト、iBench 5.0において、Safari 3.1はWebページのロード時間でIE7の1.9倍、Firefox 2の1.7倍の速度となったという。また、ほかのWebブラウザに比べてJavaScriptの実行速度が最大6倍としている。

 Flashなどプラグインを使わずにHTMLにオーディオやビデオを埋め込む「video」「audio」のタグをサポート。これは2008年1月にWeb関連技術の標準化団体W3Cから最初のドラフトがリリースされた「HTML5」に含まれるもので、Webブラウザによる正式サポートは初。同様にHTML5で取り入れられる予定のWebブラウザ側のクライアントサイドストレージもサポートする。これはブラウザ上で実現される簡易SQLデータベースで、従来サーバ側に保存していたデータをブラウザ側で蓄積・検索できるようになる。

 表示関連の機能では、新たにCSSを使ってアニメーションを実現できるCSS transforms and transitionをサポートしたほか、CSS3のWebFontsに対応。2次元ベクトルグラフィックスを記述するSVG関連の対応機能も増えている。

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください: tokuho@ml.itmedia.co.jp

HTML5 + UX フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -

注目のテーマ

「ITmedia マーケティング」新着記事

今後5年間における男女平等の達成可能性で日本が最下位 「逆差別意識」の高まりも明らかに
イプソスの調査によると、特に日本では「男性は平等を支えるために多くを求められ過ぎて...

日本の推し活事情2025 「推し」3大ジャンルとは?
ビデオリサーチ「ひと研究所」が実施した「推し活・ファンエンゲージメント調査2025」の...

世界のネットユーザーの9割超にパーソナライズされた広告配信を実現 広告大手PublicisがLotameを買収
世界有数の広告会社であるPublicis Groupeが、独立系の共通IDソリューション企業であるLo...

  • Facebook
  • Twitter

Facebook