日本語による電話サポートや技術関連記事を提供
サン、MySQLの日本語サポートを強化
2008/04/09
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2008年2月末に本社同士の統合が完了したサン・マイクロシステムズとMySQLが、日本での活動を本格化する。両社の日本法人は「夏ごろに統合が完了する予定」(サン・マイクロシステムズ 末次朝彦代表取締役社長)で、徐々に事業の統合を進める。
4月9日に都内で会見した両社はまず、これまでMySQLの日本法人経由で提供してきた英語サポートと販売パートナー経由のサポートに加えて、日本語による製品サポートと技術記事の提供を開始すると発表。同日、年間サブスクリプションベースの有償サポートと、内部の開発者やサポート技術者が執筆した約2000件の技術情報記事のうち約1000件について日本語訳の提供を開始した。また5月上旬からはサンの販売チャネルでもMySQLの販売を開始する。
「MySQL Enterprise」はコアとなるデータベース、モニタリングツール、サポートを包括した年間サブスクリプション方式のサポートサービス。月次のアップデートや四半期ごとのサービスパック提供など、コミュニティ版製品よりも更新頻度が高く安定したソフトウェアを提供する。MySQL Enterpriseはサポート対応時間が9時〜17時か24時間対応かなどで4つのレベルのサポートメニューを提供する。スタート時に日本語サポートを行う技術スタッフは3人。
上位サービスにはデータベースサーバの稼働状況をグラフィカルに監視できる「MySQL Enterprise Monitor」が付属する。MySQL製品はGPLと、組み込みなどで使える商用ライセンスのデュアルライセンス方式で提供されているが、MySQL Enterprise Monitorは、非オープンソースのMySQL独自ツールとなる。MySQL Enterprise Monitorは日本語化した製品を提供する。
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OSSベースのデータベースとしては、日本国内ではコミュニティの活動が活発なPostgreSQLが、特に技術者の間では知名度が高いが、ワールドワイドではMySQLがデ・ファクト・スタンダードの地位を築いている。MySQLはグーグル、Facebook、Flickr、mixiなどWeb系企業のほか、大手ISV、通信事業者、業務アプリケーションなどで利用されている。「従来全世界で1日5万ダウンロード程度だったものが、サンの買収発表後は6万と2割程度増えている」(末次社長)など、すでにシナジー効果が見られるという。サンという後ろ盾を得たことで、今後日本でも特にビジネス用途でのMySQLの採用が加速しそうだ。
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