ブルーコートが戦略を披露、Flashなどへの対応も
アプリケーションの速度を決めるのは「車線の数」ではなく「制限速度」
2008/04/18
ブルーコートシステムズは4月16日、プロキシを中核としたアプリケーションの制御とアクセラレーション(高速化)を推進していくという同社の戦略説明会を開催した。
「この25年間、業界はルータに基づいたパケット配信ネットワークを構築してきた。今後はアプリケーションに関する問題を解決するため、第2のネットワークとして、プロキシを核としたアプリケーションデリバリネットワークを提供していく」(米ブルーコートシステムズのアジア・パシフィック・セールス担当シニア・バイスプレジデント、マット・ヤング氏)。
ブルーコートによると、国内の企業においても、日本版SOX法への対応などで首都圏のデータセンターにサーバを集約・統合するケースが増えているが、それに伴いアプリケーションのレスポンスの悪化が問題になってきているという。
ヤング氏によると、この問題は、単純に帯域を追加するだけでは解決が困難だ。多くのアプリケーションは、もともとWAN越しではなくLAN上で動作するように設計されており、遅延の問題に悩まされることになる。
「帯域は道路の車線のようなものだ。高速道路の幅を広げ、4車線、あるいは6車線に広げたとしても、制限速度、つまり遅延が変わらなければ、パフォーマンスはリニアに向上しない」とヤング氏は述べ、この問題を解決するには、WANアクセラレーションが必要だと述べた。
今後は、電子メール(MAPI)やファイル共有サービス(CIFS)、Webアプリケーションといった、いま現在広く利用されているアプリケーションだけでなく、「Web 2.0」という言葉で表現される将来のアプリケーションへの対応を進めていく。具体的には、Adobe Flashをはじめとするリッチコンテンツや動画などの高速化を実現すべく、機能を強化していく方針だとヤング氏は述べている。
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