UIをFlashだけで定義可能に

Java MEとFlash Liteを融合、ソニエリが新技術

2008/05/01

 ソニー・エリクソン・モバイル・コミュニケーションは4月30日、Adobe Flash LiteとJava MEの双方の利点を生かしたアプリケーション開発が行える技術、「Project Capuchin」を発表した。2008年後半に関連ツール群のリリースを予定している。

 Java MEのアプリケーションでありながら、一部またはすべてのユーザーインターフェイスや表示部分をFlashで書くことができる。Java MEはモバイル端末や組み込み機器で広く採用されていて、豊富なクラスライブラリが利用できる。プレゼンテーション層を含むJava ME向けソフトウェアスタックとして、すでに「MIDP」(Mobile Information Device Profile)があるが、より広く利用されているFlashとそのツール群、および開発者コミュニティを取り込む狙いがある。

 2008年3月にノキアがSymbian端末でマイクロソフトのSilverlightを採用すると発表している。JavaVM上で動くモバイル端末向けRIAフレームワークとしては、ほかにもサン・マイクロシステムズの「JavaFX Mobile」やノキアが買収したTrollTechの「Qt Jambi」などがあるが、開発コミュニティの大きさや既存ツールの充実度から、今後もPC系のRIAフレームワークがモバイルの開発環境に採用される流れが加速する可能性がありそうだ。

(@IT 西村賢)

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