ソフトウェアライセンスの購入でパフォーマンスを大幅向上
ラドウェア、本体入れ替えなしで4Gbpsまで拡張可能な負荷分散装置
2008/05/13
日本ラドウェアは5月13日、負荷分散アプライアンス「AppDirector」の最新プラットフォーム「AppDirector OnDemand Switch(AppDirector ODS)」を発表した。
AppDirectorは、Webサーバやアプリケーションサーバの負荷分散に特化したアプライアンス製品だ。新モデルのAppDirector ODSでは、ハードウェアの設計を全面的に見直し、マルチコア/マルチプロセッサアーキテクチャを採用してスループットおよびトランザクション性能の向上を図っている。
この結果、ライセンスの追加購入だけで、ハードウェア本体を入れ替えることなく200Mbpsから最大4Gbpsまでスケールアップが可能だ。同社によると、「これまでも、ソフトウェアアクティベーションによってある程度はキャパシティの向上が可能だったが、ここまでパフォーマンスが向上する製品は初めて」という。
帯域の増加にあらかじめ備えておくべき理由として、イスラエル・ラドウェアのCTO、アミル・ペレス(Amir Peles)氏は「1つのアプリケーションで数Gbpsまで拡張することはあまりないかもしれないが、最近では、VMwareをはじめとする仮想化技術が広がり、1つのサーバに複数のアプリケーションを実装するケースが増えている。1台のWebサーバに、ますます多くの(仮想化された)アプリケーションが搭載されるようになるだろう」と述べた。
同様に、ソフトウェアライセンスの追加によって、帯域管理や不正侵入防御(IPS)、DoS攻撃防御といったサービスを追加することができる。AppDirector ODSではさらに新たなサービスとして、アプリケーションパフォーマンスモニタリングが追加された。Webサーバのレスポンスタイムや遅延を計測し、同社の管理ツール「APSolute Insite」上で把握できるようになる。
AppDirector ODSには、ギガビットイーサネットを4ポートを搭載した「AppDirector ODS1」シリーズと、16ポート搭載の「AppDirector ODS2」の2タイプがある。AppDirector ODS1はスループットが200Mbps/500Mbps/1Gbps/2Gbps/4Gbpsの5モデルがあり、価格は265万円から。AppDirector ODS2は1Gbps/2Gbps/4Gbpsの3モデルで、価格は548万円からとなっている。いずれも出荷は6月1日。
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