エクストリーム、機能とコストの「完全なバランス」目指した新製品群

ネットワークの自動化が「エコ」につながる

2008/05/21

 エクストリーム ネットワークスは5月21日、レイヤ2スイッチの新製品や無線LANアクセスポイント/コントローラーなど、一連の新製品に関する説明会を開催した。価格と性能や機能、拡張性、管理の手間といった、ネットワークにまつわる各要素を過不足なく満たす「パーフェクトバランス」を実現するという。

extreme01.jpg レイヤ2に特化したギガビットイーサネット搭載スイッチ「Summit X350シリーズ」
extreme02.jpg Clear-Flowと連携してネットワーク全体を監視する「Setriant NG300」

 新製品群の特長の1つが、「自動化機能」だ。設定やプロビジョニングを自動化することにより、運用管理のコストと手間を減らし、必要とされる機能を低コストで提供できると同社は説明する。

 具体的には、専用OS「ExtremeXOS」が備える自動化機能「ユニバーサルポート」を活用する。ポートにつながった機器やネットワークの使われ方に応じて、「夜間はPoE機能をオフにする」「使われていない部屋のポートは無効にする」といった設定を自動的に実施できるようになる。

 これは、運用コストの削減やセキュリティ対策ともに、省電力にも寄与するものだという。「例えば、1日24時間のうち8時間働くとして、3分の2は給電を停止すると、その分確実に消費電力は減らせる。セキュリティだけでなく、省電力という観点からも自動化による効果は大きいと思う」(同社の佐久間茂氏)

 エクストリームでは4月より、コミュニティサイト「ウィジェット・センター」を開設し、運用や監視、最適化など、用途ごとのネットワーク拡張のためのウィジェットを無償でダウンロードできるようにしている。例えば、夜間のPoEポートの停止を自動化したい場合でも、担当者が一から作り込むのではなく、ウィジェットをダウンロードすることで、簡単に利用できる環境を整えている。より高度な連携を求める場合に向けてSDK(開発キット)も提供し、XML-APIを介してさまざまなアプリケーションを統合できるようにした。

 なお新製品としては、コストパフォーマンスを追求したレイヤ2スイッチ「Summit X350シリーズ」、エンタープライズコア向けスイッチ「BlackDiamond8800」用の新モジュール「cシリーズ」のほか、より小規模なネットワークでの導入が可能な無線LANコントローラ「Summit WM20」、802.11n対応のアクセスポイント「Altitude 360/361」「Altitude 450/451」がある。また、Clear-Flowと連携可能なビヘイビアベースのIPS/IDS「Setriantシリーズ」にも、より低コストでの導入が可能な「Setriant NG300」が追加された。

(@IT 高橋睦美)

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