わが道を行くFacebookは開発言語も独自仕様?

米Facebookがプラットフォームをオープンソース化

2008/06/03

 SNSサービスの米Facebookは6月2日(米国時間)、Facebook用ソーシャル・アプリケーションの開発者向けプラットフォーム「Facebook Platform」をオープンソース化し、「Facebook Open Platform」として発表した。オープンソース化したソースコードはFacebook用ソーシャル・アプリケーションの開発に利用できる。

 「Facebook Open Platform」は、HTMLのサブセットとして独自に実装されたマークアップ言語「FBML」(Facebook Markup Language)、ソーシャルデータをSQLスタイルで取得するクエリー型言語「FQL」(Facebook Query Language)、RESTライクにFacebookのメソッドを実行できるFacebook API、アプリケーションの動作に使用するJavaScript実装の「FBJS」(Facebook JavaScript)などから構成される。

 多くの企業が協賛するグーグルのSNS共通アプリケーション開発プラットフォーム「OpenSocial」は、リリース当初からオープンソース化していて、それに対抗する動きと見られる。一社で「OpenSocial」陣営に対抗しているFacebookらしく、開発言語も独自仕様の部分が多いようだ。

 ライセンスとしては、多くの開発者に使われているメソッドとタグのソースコードの大部分が「CPAL」(Common Public Attribution License)の下で公開されるが、FBMLのパーサだけは、「MPL」(Mozilla Public License)が適用される。

 オンライン上でFBMLやFacebook APIなどのソースコードが実行できる「Code testing tools」も提供されていて、開発者は手軽に試すことができる。

(@IT 平田修)

情報をお寄せください:

HTML5 + UX フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

世界のモバイルアプリ市場はこう変わる 2025年における5つの予測
生成AIをはじめとする技術革新やプライバシー保護の潮流はモバイルアプリ市場に大きな変...

営業との連携、マーケティング職の64.6%が「課題あり」と回答 何が不満なのか?
ワンマーケティングがB2B企業の営業およびマーケティング職のビジネスパーソン500人を対...

D2C事業の約7割が失敗する理由 成功企業との差はどこに?
クニエがD2C事業の従事者を対象に実施した調査の結果によると、D2C事業が成功した企業は...