ユーザー側の要望を届ける橋渡しも

「エンタープライズ分野でも十分耐え得る」、オープンソース推進の業界団体設立

2008/06/04

 SRA OSS、電通国際情報サービス(ISID)、野村総合研究所(NRI)は6月4日、企業におけるオープンソースソフトウェアの普及促進を目的とした業界団体、「オープンソースビジネス推進協議会」(Opensource Business Creation Initiative:OBCI)を設立した。

obci01.jpg

 OBCIは、エンタープライズ領域におけるオープンソースの活用促進を目的とした団体だ。Linuxに代表されるOSだけでなく、データベースやWebアプリケーションサーバ、業務アプリケーションといったミドルウェア領域においてもオープンソースの活用を促していく。

 「オープンソースソフトウェアは、実際にはエンタープライズシステムにおいても十分使用に耐え得る状況だが、そのことがエンドユーザーに十分認知されていない」(NRI情報技術本部、オープンソースソリューションセンター長の寺田雄一氏)。

 具体的には、Webサイトやセミナー、イベントなどの活動を通じて、導入事例をはじめとするオープンソースに関する情報を企業に提供していく。システムコストの削減やオープンスタンダードに基づくITインフラの構築、情報インフラの長期利用といったオープンソースソフトウェアのメリットを、企業が安心して享受できるようにしていくことが狙いだ。また逆に、エンドユーザー側の要望を会員企業やオープンソースコミュニティに届ける仕組みとしても活用していきたいという。

 OBCI設立には、3社のほかオープンソースCRM、サン・マイクロシステムズ、ターボリナックス、日立システムアンドサービスおよびフライトシステムコンサルティングが参加した。OBCIによると、6月中にさらに2社が加わる予定という。

関連リンク

(@IT 高橋睦美)

情報をお寄せください:

Linux & OSS フォーラム 新着記事

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

AI生成コンテンツの大増殖で「ソーシャルメディア」が「ソーシャル」ではなくなる日
AIが生み出すコンテンツをAIが学習しさらなるコンテンツを生成する未来は、私たちが望む...

生成AIで美容業界の未来を創造 エスティ ローダーとマイクロソフトがAIイノベーションラボを設立
両社は消費者とのつながりを強化し、より迅速かつ効果的な市場投入を実現することを目的...

ドメイン変更によるSEOへの影響とは? メリットとリスクおよび失敗しない手順
ドメインはWebサイトの現住所を表し、それ自体がWebサイトの看板の役割も果たします。今...