8年蓄積したノウハウをパッケージ化して一般発売開始、エスエムジー

3つの機能でJavaトラブルを“見える化”するツール

2008/06/30

 システム開発/コンサルティング/パッケージベンダのエスエムジーは、Javaシステムのトラブル解決ツール「ENdoSnipe 3.4」の一般発売を2008年6月27日に開始した。エスエムジーは2000年からLinux/Javaシステムに関するトラブル解決のコンサルティングやサポートサービスを行っていて、Javaトラブル解決のノウハウをWebサイトやメールマガジンで公開している。

 ENdoSnipe 3.4は、次の3つの“見える化”機能で成り立つ。性能問題の原因を見える化する「PerfomanceDoctor」、システム構造のクラス図を見える化する「BottleneckEye」、システムの動作をシーケンス図で見える化する「ArrowVision」だ。これらの機能は、同社の「Javelin Technology」によってソースコードに手を加えることなく実現できる。Javelin Technologyは、コンパイルされたバイトコードがJava VMに展開される前に情報収集用の処理を追加するBytecode Instrumentation技術を採用しているために、低負荷で機能の追加ができるという。

 PerfomanceDoctorは、システムのボトルネックとなる危険性が高い処理と、その理由を一覧表で表示する。重要度に応じて問題を分類し、該当個所をメソッドまで特定しているので、すぐに原因を究明できるのが特徴だ。一覧表は、そのままExcelにコピー&ペーストできるという。さらに、バージョン3.4では、しきい値を超えたスレッドのロックを検出し、停止したスレッドと停止させたスレッドそれぞれの該当個所まで特定してくれる。

smg01.jpg Eclipseのビューとして表示したPerfomanceDoctor(下)とArrowVisionのシーケンス図(上)

 ArrowVisionは、システムの動作をシーケンス図形式で表示する。発行したSQLの内容やJavaメソッド呼び出しのパラメータや戻り値も表示し、ソースコードとの連携も可能なためシーケンス図で気になった該当個所をすぐにEclipseのビューでコード解析できる。

 BottleneckEyeには、システムの構造を分かりやすくクラス図形式で図示する機能と、CPU使用率やメモリ使用量などをリアルタイムにグラフ表示してCSVデータとして蓄積する機能がある。また、バージョン3.4では、ListやMapなどのコレクションクラスの要素追加数やオブジェクトのインスタンス数やサイズをグラフ表示するメモリリーク検出機能が追加された。メモリリーク検出機能はソースコードの該当個所も特定するという。

smg02.jpg 「BottleneckEye」のクラス図
smg03.jpg 同社システムズコンサルティング部門テクニカルコンサルタント 山崎政憲氏

 同社システムズコンサルティング部門テクニカルコンサルタント 山崎政憲氏は、これらの機能について次のように付け加えた。「ソースコードからクラス図やシーケンス図を作成するツールはすでにあると思うが、ENdoSnipeはサーバで実際に動作した情報を基に、ソースコードだけでは分からないマルチスレッドなどの複雑な動作を正確にクラス図やシーケンス図にできる。これが可能なのは、Javelin Technologyによるものだ」。

 ENdoSnipe 3.4のサポート環境は、JDK 5.0以上、JDBC 3.0以上、Servlet 2.4・JSP 2.0以上、SOAP 1.2、Seaser 2.3以上、Spring Framework 2.0以上となる。情報収集機能を埋め込むサーバは、OSはWindows、Linux、Solaris、HP-UXなどで、データベースはOracle 10g R2以上、PostgreSQL 8.0以上、SQL Server 2005以上、MySQL 5.0以上。アプリケーションサーバはJRE 5.0以上で動作するものが推奨だ。3つの“見える化”機能は、OSがWindows XP、Windows Vista、Windows Server 2003のクライアントPC上でEclipse 3.3のプラグインとして動作する。クライアント・サーバともにJRE 5.0以上が推奨だが、ArrowVisionとPerfomanceDoctorの一部機能のみなら、JRE 1.4や1.3でも動作し、サポートで対応できる部分もあるという。

smg04.jpg 同社代表取締役社長 新免流氏

 バーション3.4より一般発売を開始したENdoSnipeについて、同社代表取締役社長 新免流氏は「8年前より蓄積したJavaトラブルシューティングサービス『JaTS』のノウハウをふんだんに盛り込んでパッケージ化したものが、ENdoSnipeだ。ENdoSnipeは、従来はJaTSなどでご縁があった特定のお客さまだけにお使いいただいていたが、すべてのお客さまにもお使いただけるように一般発売を開始する。現在のシステム開発の問題点である、短納期・コスト削減のプレッシャーや高レベルエンジニアの不足、効率よく問題を解析・解決する手法の不足などは、ENdoSnipe 3.4によって解決できる」と述べた。

(@IT 平田修)

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