続々とサポート
グーグル、セールスフォース、オラクルなどがiPhoneアプリ公開
2008/07/11
7月11日に世界各国で同時発売されたiPhoneと、それに先立つiPhone/iPod向けアプリケーション配布サイト「App Store」のオープンを受けて、大手ソフトウェア・サービスベンダがiPhone向けアプリケーションの公開を始めた。
米グーグルは「Google Mobile App」を無償で提供開始。同社の検索サービスを統合しただけでなく、ユーザー個別の検索履歴やiPhone上のコンタクトリスト上もインクリメンタル検索によって検索可能とした。また、ユーザーの位置情報を使ったローカル検索にも対応。「coffee」と入力するだけで、近隣のカフェが地図上に表示される。日本の地図に対応するかなどは現時点では不明。ローカル検索でもインクリメンタル検索が有効で、1文字入力するごとに検索対象が絞られていく。このほか、従来から提供しているグーグルのモバイル向けサービスをメニューに統合して、アクセスしやすくしている。
米セールスフォースはiPhone/iPod touchで動作する「Salesforce Mobile」の提供を開始。同社のCRMアプリケーションや、SaaSプラットフォーム「Force.com」上で提供される約7万2000のサードパーティ製アプリケーションがiPhoneのネイティブ環境と統合した形で利用できるという。具体的には、顧客のコンタクト情報がiPhone上のメール、電話、地図などのアプリケーションと連動するほか、Salesforce CRMに対して顧客情報のクエリを送ることで結果をiPhoneで受け取ることができるという。Force.com上でアプリケーションを提供しているサードパーティーは、変更を加えることなく、そのままiPhoneユーザーにアプリケーションを提供できる。Salesforce Unlimited Editionの利用者は、Salesforce Mobileを無償ダウンロードできる。Salesforce Enterprise Editionや同Professional Editionのユーザーは別途セールス担当者への連絡が必要。同社はこれまでにも北米で利用者の多いRIM(Reserch In Motion)社製スマートフォンのBlackBerryやマイクロソフトのWindows Mobile搭載端末向けにクライアントソフトウェアを提供していた。
米オラクルはiPhone向けに無償提供を予定している「Oracle business applications for the Apple iPhone」のシリーズ第1弾として「Oracle Business Indicators」をオーストラリア、ベルギー、カナダ、英国など15カ国のユーザー向けに提供開始。同シリーズを使うことで「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus」(OBIEE)や「Oracle Business Intelligence Applications/Fusion Edition」などで数値データや分析データにアクセスできるという。今後はERP/CRM向けでも同様にiPhoneのネイティブアプリケーションを提供するとしており、ERPでは承認プロセスのサポートも予定している。
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