エディタ搭載でメンテナンス時の作業負荷を軽減
プログラムの制御や構造の可視化ツール、テクマトリックス
2008/08/04
テクマトリックスは8月4日、米サイエンティフィック・ツールワークスと国内総販売代理店契約を締結し、ソースコード解析ツール「Understand 2.0」の販売を開始したと発表した。Understand 2.0はC/C++、C#、Javaなど多くの言語に対応した静的解析ツールで、クラスや関数の階層構造や、制御フローの構造をグラフィカルに可視化する。多機能エディタを搭載しており、解析するだけでなく、メンテナンス時の作業負荷を軽減する。また、ソースコードの複雑度を数値化するメトリクス分析、変更箇所を検出するスナップショット機能も備える。
これまでテクマトリックスは、C++やJavaに対応したパラソフトの静的解析テストツールや、アーキテクチャを分析してモジュール間の依存関係を表形式で可視化するツール「Lattix」を提供してきた。Understand 2.0はLattixへのインプットとなるソースコードパーサーとして使われてきたが、今回、単体発売を開始する形だ。
Understand 2.0を単体発売するに至った背景について、テクマトリックス代表取締役社長の由利孝氏は次のように述べる。「昨今、情報系だけでなく組み込み系でもソースコード品質向上のニーズが高まっている。AV機器、車載機器、PCの周辺機器、ケータイなどで、何百万行、何千万行にもなるソースコードを維持、改変しながら使う例がある。こうしたソースコードを、単なる品質向上だけでなく、超上流ともいうべきアーキテクチャのレベルで解析してリファクタリングを行う重要性が増している。Understandは当初はLattixのパーサーとして使ってきたが、高度な解析ニーズに応えるべく、新バージョンに合わせて単体発売することになった」。
Understand 2.0はWindows 2000以降、x86版Linux、Solaris SPARC8以降で動作する。製品ラインアップはエディション別に3種。基本機能を提供する「Understand Engineer Edtition 2.0」(9万8000円)、高度な解析・コードメンテナンス機能を搭載する「Understand Pro 2.0」(19万8000円)、より高度な解析やカスタマイズに対応した「Understand Analyst 2.0」(49万8000円)がある。15日間利用できる体験版を提供する。
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